プロフィール

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ミウラ ケイコ
(こうだ建築設計事務所)
ワタナベ ナミ
(渡辺建築設計事務所)
共に一級建築士・福祉住環境コーデイネーター二級。
埼玉で住宅をメインに居心地の良い空間造りを目指しています。

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住環境相談室 We(ウイ)
‘暮らしの環境 住まいから’をテーマに様々な方向から住まいを考えます
住まいの相談室
相談会のお知らせ

 “残暑“の実感もあまりないままに、朝晩はずいぶん涼しくなりました。
 皆さん、衣替えはお済みですか?
 押入やクローゼットの中の物を大きく動かすときはお掃除のチャンスです。
 空気も乾燥しています。太陽の暖かさを実感しましょう。

 耐震補強やバリアフリー、リフォーム等のご相談もお受けしています。

 皆様のご来室をお待ちしています。

     第53回  住宅 なんでも 相談室(無料)

      日 時 : 平成 29 年 10 月  19 日(木)
             10:00 〜 12:00
    
      場 所 : さいたま市市民活動サポートセンター 南ラウンジ 

                  浦和駅東口 コムナーレ9階 (パルコの上です。)
                  シースルーエレヴェーターを下りて右手奥のラウンジです。

 予約不要ですのでお気軽にお出かけください。

 浦和近辺でしたらご自宅にお伺いすることもできます
 ブログのメールフォーム・電話・faxなどでお気軽にご連絡下さい。
        tel:048-885-7853 fax:048-885-7859


 11月の大宮での相談会はお休みします。次回は12月に浦和で開室します。
 詳しいことは、近くなりましたらブログやチラシでお知らせいたします。

芸術祭
リボーンアートフェスティバル

東日本大震災から6年半。
復興の応援として石巻で開催された “リボーンアートフェスティバル” と
石巻周辺の復興の様子を見に行ってきました。

  石巻駅石巻駅

石巻駅です。かわいいですね。
窓や屋根にかわいい絵がたくさん描かれています。

フェスタでの大量のアート作品の中から、まずこれが見たい!!と訪れたのが
牡鹿半島中部の萩浜にあるこの牡鹿です。
       牡鹿
       牡鹿b

大きな角を振り上げて遠く海を見つめる姿は気高く、美しく、素晴らしい!!の一言でした。

萩浜から牡鹿半島の先端、鮎川までバスで行きました。
寸断されていた道路は復旧しましたが、窓から見える範囲に住宅はほとんどなく、
周囲の森林も、大きな木の半分から下には枝葉がついていませんでした。
根元が崩れたり、塩水につかったりして枝葉が落ちてしまったのだそうです。

翌日は金華山に行くつもりでしたが朝から大雨。
金華山はあきらめてまた石巻に戻ってきました。

そこには不思議な車がありました。
    目バス1
    目バス2

このバスで石巻市内をぐるっと巡って復興の様子を見ようというものです。
車内は住宅の縁側に座っているようなしつらえです。

 日本製紙日本製紙

車内から見た日本製紙石巻工場です。広大な敷地がつづきます。

「紙つなげ!彼らが本の紙を造っている」という本をご存じでしょうか?
日本製紙石巻工場が津波にのみ込まれ、完全に機能停止し、
従業員の誰もが「工場は死んだ」と口にするほど絶望的だった状況から、
社員総出で工場を復興していく様子を描いたノンフィクションです。

再生への執念。本を造る人たちの「紙」への想いを初めて知りました。

北上川の中瀬には石ノ森章太郎の漫画観があります。
そこからず〜っと歩いて中瀬の先端まで行くと
「石巻と空の向こうを光でつなぐ」 という作品があります。
     光光

私の写真の腕前ではこのくらいしか撮れなくて残念ですが、
光の筒の真ん中から真っ暗な空に向かって細い光がどこまでも延びていきます。
雲に飲み込まれていく光は「蜘蛛の糸」を想い起こしました。

  大川小大川小

北上川のすぐ横にある大川小はそのまま残されていました。
毎日お線香を上げにくる人が絶えません。

  女川駅女川駅
 女川駅前女川駅前

女川駅とその前の道路はきれいに整備されていました。
この道の正面は海です。

震災以前の街の様子を知らなければ、今と比較のしようもありませんが、
大型の工事用車両が町中をばんばん走っています。
市の中心からちょっと外れると仮設住宅がずらっと並び、
その横に真新しい復興住宅が建ち、あちこちでかさ上げの工事が見られました。

落ち着いた生活を取り戻すのにはまだまだ時間がかかりそうだというのが実感です。(kei)



相談会のお知らせ
2017-9相談会

見学会
見学会 Part2

前回ご紹介した川口市のN邸の続きです。
移築をしたいという話もありましたが、
鉄筋コンクリート造の部分があるので全部の移築は難しく、
木造部分で再利用できる部材や建具などがないか再調査することになりました。

また、データで残しておこうと実測もしました。

    3Dスキャナー

    DSCN0035室内c

昔は、実測といえば実際に寸法を測っていたのですが、
今はこんな便利なものがあるんですね。
三次元スキャナーです。
レーザーを照射して壁面の座標データを取ります。
それを専用のソフトで合成し、図面化します。

    P1020890アップb
中央に球状のレンズがあります。

    P1020894庭d

中央のレンズが360度回転して、目に見える範囲はすべて測れます。
逆に言うと、近くでカメラの様子を見ていると、
その人も映って計られてしまいます。

また、人の目の高さで見える範囲を測っているので、
見えない屋根の上などは近くの高い建物のバルコニーなどを借りて測ることになります。
今回はそこまではしませんでしたが、そこまでやると模型も作れるそうです。

外周全部と、内部の各部屋全部をスキャンして、三日間で終了しました。(kei)


見学会
見学会

久しぶりに建築家が細部にまで心を配って設計した住宅を見学してきました。
築33年、宮脇檀(みやわき まゆみ1936〜1998)の設計による
親子3人のための鉄筋コンクリートと木造の混構造の平屋建て住宅です。
お子様が独立し、高齢の夫婦二人だけでの維持管理は難しいということで
住み替える決心をされました。
年内には解体されるということで、今回見学会が実現しました。

昔は庄屋さんだったという川口市のN邸です。
長屋門だけで家族3人が住むには十分な広さがあったそうですが、
長屋門には手をつけず、少し離れたところに新たに門を作りました。
さりげなく優しい雰囲気の門ですね。
      門門

玄関も、何も大げさなことはないのにさりげなく品の良い空間でした。
    玄関玄関

何よりも感心したのは通風、換気にとても心を配っているということです。
大きな家なので全館エアコンのダクトを回して冷暖房をしているのですが、
住宅であればやはり自然の風が欲しいですね。
なにより経済的です。
そんな工夫があちこちにあります。
  玄関ホールアイストップ

  細い換気窓細い換気窓
上の写真は玄関を入った正面のガラスの嵌め殺し窓で中庭を見ています。
ガラス窓の部分を少し外側に出して出窓にし、
その窓枠の5センチくらいの隙間に網戸とガラリ戸が入っています。

家中を締め切って外出した時、帰って来て玄関を開け、
この細い換気窓を開けると、すーっと風が通り抜けていくのがわかるそうです。
奥様は、家中が息を吹き返すようだとおっしゃっていました。

   廊下地窓廊下地窓
長い廊下にも下部に窓を設けてあります。

      暖炉暖炉
暖炉のあるリビングです。
この写真では分かりにくいのですが、庭に面した大きな窓の下部も開閉可能で
風が通るようになっています。
宮脇檀氏は、「床を這ってくるような風が一番気持ちがいい」と言っていたそうで、
ソファーも足つきのものを選び、風の流れを妨げないようにしたそうです。

    客間窓客間網戸
客間の外側です。
大きな嵌め殺しの窓の袖はこのように開きます。

   浴室内部浴室
浴室は檜の無垢材の横張りです。
換気さえ良ければ檜の浴室は30年以上経ってもこんなに綺麗です。
わずかに水栓の周りが黒ずんでいるだけというのはすごいです。

   浴室外部浴室外
浴室の窓を外から見るとこんな感じです。

      寝室寝室
寝室の出窓もサイドに網戸とガラリ戸が付いていて換気、通風ができます。
採光は上部からです。
    子供室子供室

どの部屋も実に豊かな空間だと感激でした。

これだけの密度で設計することは相当な体力と気力が必要です。
それでも設計している時は限りなく幸せだと思います。

庭から全景庭から

広いですね!これでも半分です。
右奥は客間、その左側の大きな窓がリビング、和室、
さらに手前が子供室、そして浴室です。
見えないところに主寝室、キッチン、ダイニング、納戸などがあります。

これだけ大きい家ですとやはり、ご夫婦2人だけで住むのには維持管理が困難になり、
重荷になってくるのはよくわかります。
でも、これだけの家を解体してしまうにはあまりにもったいないということで、
現在移築して残せないかと模索、検討中です。(kei)