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ミウラ ケイコ
(こうだ建築設計事務所)
ワタナベ ナミ
(渡辺建築設計事務所)
共に一級建築士・福祉住環境コーデイネーター二級。
埼玉で住宅をメインに居心地の良い空間造りを目指しています。

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住環境相談室 We(ウイ)
‘暮らしの環境 住まいから’をテーマに様々な方向から住まいを考えます
瑠璃光寺の五重塔
瑠璃光寺 五重塔

山口県山口市に国宝の「瑠璃光寺 五重塔」があります。
創建は 1442年(嘉吉2年)です。

この五重塔については、久木綾子著『見残しの塔―周防国五重塔縁起』
というすごい小説があるのでご存じの方も多いと思います。

この本を数年前に読んでから、ずっと見に行きたいと思っていたのですが、
やっと行くことができました。
      P1040658瑠璃光寺五重塔a
      P1040661五重塔b

緑の向こうに相輪が見えてきたときには感激でした。
とっても美しい塔でした。

作者の久木綾子氏はこの塔を初めて見たとき、「あの世が透けて見える」と思われたそうです。
そして、塔を仰ぎ見た瞬間、「塔を作った人たちの物語を書こう」と思ったということです。
それから取材に14年、執筆におよそ4年、さらに推敲に1年を費やし、
89歳のときに作家デビュー、という驚くべき人です。
      P1040665五重塔c
      
屋根を見上げたところです。
      P1040668五重塔e

      P1040669五重塔f

本の中には、塔の建立に関わった宮大工の花押が押されていた、と書かれています。
これだけたくさんの組物のどこかに、壊さなければ見つからないような所に、
それはあったんだろうな、と想像が膨らみます。
      P1040671五重塔g

奈良や京都の神社仏閣を見慣れているせいか、人がとっても少なくてびっくりしました。
おかげでゆっくり、じっくり堪能しました。
570年以上の長い年月、この地にすっくと建って世の中の変化を見続けていたんですね。
久木氏のように、あの世が透けて見える・・・というような心持ちにはなれませんでしたが、
見学者が少ないこともあり、
本の中のいろんな場面を思い出しながらいつまでも眺めていたい美しい塔でした。


五重塔は瑠璃光寺のなかにあります。
私自身は五重塔に夢中になって瑠璃光寺をあまり見ませんでしたが、
重要文化財の山門を始め、いくつも見所があります。
そちらも是非ご覧になって下さい。(kei)
      P1040674瑠璃光寺


電気代と電力会社の選択
電気代と電力会社の選択

毎年、夏はエアコン、冬は暖房器具などで電気代が増え
るのが気になっていました。
家の中の照明器具は殆どの物をLEDに取り替えました。

家電製品も省エネのものが多くなり、家の中の古くなったものは
思い切って買い替えようかと時々検討しますが、
まだ使えるのにと思うとなかなか決心はつきません。
無駄な電気は使わないようにと心がけ、
電気使用量が昨年の同じ時期より減っていると嬉しいものです。

空き家になっている実家の家があります。
月に何回かは行き、整備を兼ね、田舎暮らし気分を楽しんでいます。
やはり気になるのは光熱費です。

全く行かない月も基本料金がありますので支払いは発生しています。
電気代節約のために、契約アンペアを下げようか、
すべての照明をLEDに変えようかと検討をしてきました。
アンペアを下げると年に数回ですが親戚で集まったときなど
ブレ-カ-が落ちるのではないかと心配になります。
今更、すべての照明器具を変える気にもなりません。
そんな中、基本料金のない会社があることがわかりました。
使った分だけ支払いが発生します。
アンペアも今までのままで大きさは関係ありません。
全く行かない月は冷蔵庫の電気代だけですのでほんの少しになります。
冷蔵庫も使わないときはブレ-カ-を落として帰ればゼロになるわわけです。
これは良さそうです。

早速、申込みをしました。インタ-ネットでとても簡単です。
今までの電気会社の番号を入れるだけです。
使用量はHP上で確認します。
面白いのは電気の使用状況が24時間のグラフでわかることです。
何日の何時にどれだけ使ったかひと目で分かります。
行った日だけ電気使用量が増えています。
これはとてもおもしろいです。
請求書が来たので比べてみると安くなっていました。

良さそうなので自宅の契約も同じ会社に変更しました。
どのくらいまでは安くなるか、それとも高くなるのこともあるのか
興味深く見ていきたいと思います。
この夏の電気代がちょっと楽しみです。ナ)



ル・コルビジュエの「休暇小屋」
ル・コルビジュエの「休暇小屋」

フランス人の建築家、ル・コルビュジエ(日本では上野の国立西洋美術館の設計
で知られています)は南フランスのイタリア国境近く、地中海を眼下に望む急峻な
崖地沿いの保養地、リヴィエラに5坪ほどの小さな別荘を建てました。

「カップ・マルタン(カップ岬)の休暇小屋」として有名です。
       P1040365全景aa
       P1040358小屋正面a
       P1040348側面外観a
この写真はその小屋の原寸レプリカで、埼玉県行田市の「ものつくり大学」の広い構内の
一角に建てられたものです。
学生たちは事前に制作許可を得て渡仏。卒業制作として実測調査をしました。
建物全体はもちろん、壁材の割り付け、建具、建具金物、照明器具、
家具、ネジ一個に至るまで、丸ごと実測して帰り、この場所に再現しました。

    玄関 P1040361玄関a

玄関は幅70cmほどで、正面の壁に見える丸いものはコート掛けです。
正面や側面の絵はコルビジュエが描いたものの再現です。
コルビジュエは建築家以前に画家なのです。
この向こう側にトイレがあります。玄関とトイレを除くと8畳ほどの広さです。


     内部P1040337内部1a

     内部P1040347内部2
      
     天井P1040338天井1

     天井P1040340天井2

     家具P1040346家具a

ベッドと机、収納家具などで結構いっぱいです。
3方に窓がありますが、形も大きさも様々です。
カラフルに塗装してあるように見えますが、赤と緑、青と黄色、のような補色と黒のみです。
食事やシャワーは隣家のレストランを利用していたそうです。

       P1040342窓1
       P1040341窓扉つまみ2

    窓金物P1040357窓金具b
この窓の蝶番つまみ、ネジも学生の制作です。

ル・コルビジュエは打放しコンクリートの作品が多く、この小屋のような木造建築は稀です。
1951年暮れ、コルビジュエが64歳の時に妻の誕生祝いとして設計し、1952年に完成したと言われています。
眼下に望む地中海が大好きで、晩年はここで過ごすことも多かったようです。


見学終了後、大学構内を少し案内していただきました。

ものつくり大学は2001年に開校しました。
      P1040366構内1a
その時はこの辺りは何もなかったそうです。
      P1040368パーゴラa
この造園も、ベンチも、石積みの柱やパーゴラも、すべて学生の作品で、
毎年増えていくのだそうです。
      P1040373作品群2a

      P1040376作品群1a
この2階建ての家も卒業制作です。時代劇のセットのようですね。
住むこともできるそうですが、確認申請を取っていない仮設建物なので、
住んではいけないということでした。

      P1040378作品3a
      P1040379作品4a

毎年のように技能五輪で優勝する学生を輩出しています。
これからどれだけ作品が増えていくのでしょう (kei)




次世代住宅ポイント制度
次世代住宅ポイント制度をご存じですか。

10月の消費税引き上げに対する対策の一つとして
4月から実施されます。

自らが居住する住宅を新築する場合につきます。
大きな条件として2019年4月から2020年3月末
までに契約・着工した物が対象ですが、引き渡しは2019年の
10月以降でなければなりません。
最大で350,000ポイントになります。

またリフォ-ムも対象です。リフォ-ムの場合はすべての住宅が対象です。
リフォ-ムの場合は最大300,000ポイントです。
細かい内容や条件は国土交通省のHPやいろんな住宅関連
メ-カ-のHPなどの載っています。

住宅の新築やリフォ-ムの計画がある方は
是非、調べてみてください。(ナ)

装飾
装飾

東京都港区に「チューダー様式」といわれる縦を強調したデザインの木造洋館があります。
  外観 A P1030973外観a
      B P1030967外観a

「チューダー様式」とは、イギリスの中世に生まれた建物や装飾の様式名で、
ゴシック様式を簡略化したものです。

岐阜の実業家渡辺甚吉氏は大学卒業後、友人の建築家、遠藤健三氏と共に
1年間欧州を遊学し,イギリス縦断をしたときに触れたチューダー様式の建築に魅せられました。
帰国後すぐに結婚する予定だった甚吉氏は、
新婚生活と当時学生だった3人の兄弟が住むための住居の設計を始めました。

昭和9年に建てられ、戦争が激しくなるまでの10年程しか住んでいません。
敗戦後は米軍に接収、その後大使館などに使われ、
結婚式場になったりドラマの撮影にも使われたのですが、
いよいよ解体されることになりました。

   玄関 C P1030983玄関a

玄関はこじんまりとしています。
中に入ると天井や壁、梁などの装飾に驚かされます。
玄関吹き抜けD P1030906玄関吹き抜けa
         E P1030892玄関吹き抜けa

応接室の暖炉です。結婚式場になっていた時はチャペルとして使われていたそうです。
天井や梁の装飾は見事なものです。
   応接室 F P1030894応接室a
        G P1030901応接天井a

食堂の天井には圧倒されます。しっくいで造られています。
       H P1030909食堂天井a
       H”P1030956食堂a

館内はセントラルヒーティングで、吹き出し口は手の込んだグリルが設けられています。
   グリルM P1030960ラジエーターグリルa

浴室はタイル張りで、ここにも吹き出し口があり立派なグリルがはめ込まれていました。
       K P1030947浴室a
       L P1030948浴室ラジエーターa

これらのラジエーターグリルをはじめ、ドアノブ、コンセントプレート、照明器具など
すべてチューダーでデザインしてあります。

階段手すりの彫刻
       O P1030941階段手すりa
       P P1030944階段手すりa
       N P1030920階段手すりa

ステンドグラス
       R P1030917廊下ステンドグラスa
       Q P1030913食堂窓a
       S P1030924吹き抜けステンドグラスa

チューダー様式は昭和の初期に一番好まれた洋館のスタイルですが、
この寝室はロココ様式です。
    寝室 J P1030934寝室a
 寝室天井 I P1030929寝室天井a

女性が主に使用する寝室や化粧室は穏やかなロココ様式でした。
荒々しいチューダー様式では強すぎるのでしょうね。

この建物は現在解体中です。
なんとか保存したいという声が大きく移築保存が検討されていましたが、
費用の調達が難しくて、未だ移転先が決まっていません。
ある建設会社が解体費用を負担して、一時保管することまで決まっています。
早く移転先が決まって
もう一度使われるようになることを切に願っています。(kei)