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ミウラ ケイコ
(こうだ建築設計事務所)
ワタナベ ナミ
(渡辺建築設計事務所)
共に一級建築士・福祉住環境コーデイネーター二級。
埼玉で住宅をメインに居心地の良い空間造りを目指しています。

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住環境相談室 We(ウイ)
‘暮らしの環境 住まいから’をテーマに様々な方向から住まいを考えます
建具
すてきな建具

最近、明治元年に建てられた店蔵のある民家を見せて頂く機会がありました。
店も、奥の住まいも立派なのはもちろんですが、
今回は住まいに使われている建具が素晴らしかったので、
それをご紹介したいと思います。

     障子1
     一見普通の建具ですが反対側がすごいのです。

     障子2
     障子3
     こんなに凝った桟が割り付けられています。こちら側が主座敷になるのですね。
     真ん中が外れるようになっていて、夏には風通しのため格子が入るそうです。

     廊下
     こんなに長い廊下。この廊下の真ん中あたりが主座敷です。
     奥に内蔵(建物と蔵が廊下でつながっている)があります。

      ランマ2
     内蔵の前の廊下に面した座敷の障子です。

     神棚
     神棚の全面に障子が入っています。
     1階の店に立派な神棚があるのですが,これは2階にある神棚です。
     お正月や、行事の時以外は障子を閉めているのだそうです。

  潜り戸潜り戸
     最近は見かけなくなりましたが、時代劇を見ていると時々出てきますね。
     長い廊下や広縁に雨戸を何枚も建ててあるとき、一枚の雨戸にこんな工夫
     をしてそこから出入りできるようになっています。
 下がり壁下がり壁
       もみじ
       建具ではないのですが、下がり壁に粋なことをしてあります。
       墨漆喰に紅葉の模様を型押しして色を付けてあります。
       紅葉の葉の形がみんな違うのです。きっと楽しみながら色づけしたんでしょうね。

昔は凝った桟の障子がたくさんありました。障子紙の貼り替えが大変だったでしょうね。
障子紙の幅に合わせて桟の割り付けをしていたのですが、
だんだん近代化が進んでくると桟の割り付けも大きくなり、
さらに大判の一枚の紙ができるようになってからはデザインも自由になりました。
桟割が大きいほど掃除もラクだし張り替えるのもラクですね。(kei)

敷地境界のブロック塀
困った古いブロック塀

家を新築するときなど、今の建築基準法やその他の関連する法律にあっているか

確認申請を行政に提出しOKであれば工事に取りかかることができます。


最近、お隣との境界にあるブロック塀が原因で確認がOKとならない事が多々あるようです。

家を新築するとき、ブロック塀は別物の様に思いますが、そうではないのですね。

敷地内に法律に合致していない物がある場合は、いくら新築の家が法律に合うように

プランされていても確認申請はOKが出ないとのこと。


ブロック塀の基準には基礎の深さであるとか、鉄筋の入れ方であるとか、

高さによってブロックの厚みであるとかいろんな事が決められています。

問題になることが多いのは1.2m以上のブロック塀には3.4m以下の間隔で

控え壁という壁を付ける必要があるという部分です。

皆さんの家とお隣との境界の塀はいかがでしょうか。

塀と直角にちゃんと控え壁が3.4m以下の間隔で入っているでしょうか。

以前はあまりその部分は指摘されなかった様に思うのですが

地震が多いせいでしょうか、ブロック塀の取り扱いが厳しくなってきているようです。

ブロック塀がお隣の物でしたら全く問題とはならないのですが、

共有の持ち物でブロックの中心がお隣との境界であり、

高さが1.2m以上あるけれど控え壁が付いていない場合がなどが問題です。

控え壁が付いていても、鉄筋が入っておらず、

壊れそうなものはもちろんダメのようです。

確認申請の時には図面ですから、行政も気づかず確認がおりたのに

工事の完了検査に来たとき気づき、対策を指示され、完成ずるまで、

完了検査のOKが出ない場合もあるようです。


自分の敷地内に建っている塀でしたら

控え壁を新たに取り付けるか、塀の高さを1.2m以下にするか、

基準に合わせて作り直すかそれとも塀を撤去してしまうなど

こちらの判断で進める事ができますが

共有の場合はこちらの都合だけで進める訳にもいきません。

どんな方法にしても費用がかかるわけですし、

隣家との話し合いが、すぐにうまくいくかが悩ましいですね。

これから土地を購入して新築をと計画をしている方、

中古の家を買っていずれ建て替えをと考えている方も

隣家との境界にある塀にも目を向けてください。

高い塀があって安心と思う前に、塀は誰の物か、

高さはどうか、将来の建て替えに

問題なさそうか、しっかり確認してください。

専門家も、見逃しやすい問題です。

工事会社などとの打ち合わせの時も、塀の事も確認してください。

気になったら、行政に相談に行くこともお勧めします。(ナ)


見学会
見学会

久しぶりに建築家が細部にまで心を配って設計した住宅を見学してきました。
築33年、宮脇檀(みやわき まゆみ1936〜1998)の設計による
親子3人のための鉄筋コンクリートと木造の混構造の平屋建て住宅です。
お子様が独立し、高齢の夫婦二人だけでの維持管理は難しいということで
住み替える決心をされました。
年内には解体されるということで、今回見学会が実現しました。

昔は庄屋さんだったという川口市のN邸です。
長屋門だけで家族3人が住むには十分な広さがあったそうですが、
長屋門には手をつけず、少し離れたところに新たに門を作りました。
さりげなく優しい雰囲気の門ですね。
      門門

玄関も、何も大げさなことはないのにさりげなく品の良い空間でした。
    玄関玄関

何よりも感心したのは通風、換気にとても心を配っているということです。
大きな家なので全館エアコンのダクトを回して冷暖房をしているのですが、
住宅であればやはり自然の風が欲しいですね。
なにより経済的です。
そんな工夫があちこちにあります。
  玄関ホールアイストップ

  細い換気窓細い換気窓
上の写真は玄関を入った正面のガラスの嵌め殺し窓で中庭を見ています。
ガラス窓の部分を少し外側に出して出窓にし、
その窓枠の5センチくらいの隙間に網戸とガラリ戸が入っています。

家中を締め切って外出した時、帰って来て玄関を開け、
この細い換気窓を開けると、すーっと風が通り抜けていくのがわかるそうです。
奥様は、家中が息を吹き返すようだとおっしゃっていました。

   廊下地窓廊下地窓
長い廊下にも下部に窓を設けてあります。

      暖炉暖炉
暖炉のあるリビングです。
この写真では分かりにくいのですが、庭に面した大きな窓の下部も開閉可能で
風が通るようになっています。
宮脇檀氏は、「床を這ってくるような風が一番気持ちがいい」と言っていたそうで、
ソファーも足つきのものを選び、風の流れを妨げないようにしたそうです。

    客間窓客間網戸
客間の外側です。
大きな嵌め殺しの窓の袖はこのように開きます。

   浴室内部浴室
浴室は檜の無垢材の横張りです。
換気さえ良ければ檜の浴室は30年以上経ってもこんなに綺麗です。
わずかに水栓の周りが黒ずんでいるだけというのはすごいです。

   浴室外部浴室外
浴室の窓を外から見るとこんな感じです。

      寝室寝室
寝室の出窓もサイドに網戸とガラリ戸が付いていて換気、通風ができます。
採光は上部からです。
    子供室子供室

どの部屋も実に豊かな空間だと感激でした。

これだけの密度で設計することは相当な体力と気力が必要です。
それでも設計している時は限りなく幸せだと思います。

庭から全景庭から

広いですね!これでも半分です。
右奥は客間、その左側の大きな窓がリビング、和室、
さらに手前が子供室、そして浴室です。
見えないところに主寝室、キッチン、ダイニング、納戸などがあります。

これだけ大きい家ですとやはり、ご夫婦2人だけで住むのには維持管理が困難になり、
重荷になってくるのはよくわかります。
でも、これだけの家を解体してしまうにはあまりにもったいないということで、
現在移築して残せないかと模索、検討中です。(kei)

スヅメバチの巣
スズメバチの巣を見つけました。

この季節 スズメバチのことがよく話題になります。

最近も、マラソン大会で参加者がスズメバチにさされたというニュ-スが流れていました。

先日、おばあちゃんの古家でもスズメバチの巣が見つかりました。

その場所は玄関の軒下で頭のすぐ上、2.5mほどの高さのところです。

その下で玄関戸を開けたり閉めたり、行ったり来たりしていましたが

全く気づきませんでした。

たまたま家の前で近所の人と立ち話、その人が家の方を何気なく見た時

スヅメバチの巣のような物が見えると..。

スズメバチ1


玄関戸の上を見ると20㎝ほどの大きさの巣がありました。

スズメバチ2

こちらが気づかなかったので蜂も知らん顔をしていたのでしょうか。

気づかないときには平気で下を通っていましたが気づいてしまうと

さされるのではという恐怖で近づくことができません。

すぐに市役所に連絡すると、指定の業者を紹介してくれたので駆除の依頼をしました。

この時期スズメバチ駆除の依頼が多くその日には無理とのこと

数日後に取り除いてもらうことができました。

スヅメバチ3


巣を取り除いた後には粘着制のダンボ-ルが下げてあります。

駆除の時に巣から出ていた蜂が戻ってきて、また巣を作らないようにとの対策だそうです。

市に駆除を依頼したので費用はかかりませでした。

今回は玄関を出たところ、おまけに頭のすぐ上にあったのには驚きました。

日頃、上の方はなかなか見ないものです。

皆さんも時々家の周りを見まわしてください。

スズメバチの巣だけではなく、家の不具合なども見つかるかもしtれません。

巣を見つけた場合は慌てずに市役所等に駆除の相談しましょう。(ナ)




最近の相談から
24時間換気システ

12年前、24時間換気システムがついた建売住宅を購入された方からの相談です。

24時間換気システムの説明を受け、これは24時間つけっぱなしにしておかなければなりません、
と言われ、その通りにしてきたそうです。

12年経って、換気扇の音がうるさくなってきたので交換しようと、
近所の設備屋さんに工事を依頼したところ、換気扇の出口が無いと言われたそうです。

24時間換気システムとは、室内の空気をファンなどの機械を使って
2時間に1回、家じゅうの空気が入れ替わるよう計画的に換気して、
24時間、常に新鮮な空気を維持するためのシステムです。


このお宅では、家の中だけで空気をかき回していたということになります。

売り主の工務店に抗議したところ、「床下に抜けていくからいいんです」という説明だったそうです。
それはおかしいのではないか、と相談に見えました。

当然おかしな話です。床下に向けて換気扇があるわけでもなく、
床の隙間から床下に抜けるなんてあり得ません。
もし床に隙間があったら、むしろ床下の湿った空気が中に入ってきてしまいます。

このシステムには3種類の換気方法があって、この家の場合第3種ということだったので、
排気口に換気扇をつけて強制的に排気し、給気口からは自然の外気が入ってくるという仕組みで、
住宅などでは最も一般的な方法です。
その排気口がなかったわけです。
居室から廊下への換気扇はあっても、最終的に外に出す換気扇がなかったのです。

住宅の高断熱高気密化にともない、化学物質によるシックハウス症候群の増加が問題になりました。
そこで、2003年に建築基準法が改正され24時間換気システムを設置することが義務づけられました。


工務店と話し合った結果、室内に設置されていた古い換気扇を交換し、
新しく排気用の換気扇を設置してもらいました。
そして、12年間換気扇を回していたために消費されたであろう電気代を
想定して払ってもらうことで決着しました。

この電気代はわずかなものですが、これを支払ってもらうことで、
相談者の方も納得されたようです。

今回の場合、工務店のミスが目に見える形ではっきりしていたので
スムーズに解決することができました。

これが、経年変化や劣化するもの、目に見えないものなどはなかなかうまくいきません。
工事中に写真を撮っておくこともトラブルを減らす方法の一つです。(kei)