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ミウラ ケイコ
(こうだ建築設計事務所)
ワタナベ ナミ
(渡辺建築設計事務所)
共に一級建築士・福祉住環境コーデイネーター二級。
埼玉で住宅をメインに居心地の良い空間造りを目指しています。

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住環境相談室 We(ウイ)
‘暮らしの環境 住まいから’をテーマに様々な方向から住まいを考えます
階段の手すり
階段手すり

家の中の危険な場所や不便なところを少しづつ改善し

安心して暮らすことができるようにしたいものです。

家庭内事故の多い場所の1つが階段です。

今は法律で新築時には階段に手すりを付けることになっています。

標準的な階段の手すりは32mm~34mm程度の太さで

取り付け高さは各段の先端(段鼻)から750mm~800mm、

そしておりる時の利き手側に付けるというのがお勧めとされています。

Mさんの家の階段にはすでに手すりが付いていましたがいつも危険を感じる

との事でした。

階段手すり1

階段手すり3

手すりは途切れ途切れで太さも太め、高さも少し高いようです。

端部は切ったまま突き出しています。このままでは階段を下りる時など

袖口などに引っかかることも有り危険です。

階段手すり2


そこで今回手すりを付け替えることになりました。

太さは標準の32mm、高さは今までより少し低め(標準に近い高さ)に

全体が連続するような形の物を取り付けました。

付けてから使っていただいたところ、全体的には使いやすくなったのですが

階段のまわっている部分はおりる時、急に低くなっていているように感じ

危険を感じるとの事でしたので少し高く付け替えました。

コの字のようにまわっている階段の場合は段鼻からの高さ

というよりも昇降の時の握り易い高さにすることが大切です。

また、手すりの端部は壁側に曲げ込みました。

階段手すり4

階段手すり5

階段手すり6

手すりは両側にあると安心ですがスペ-スや法律の問題もあり

片側にしか付けられない場合がほとんどです。

おりる時の利き手側が基本ですが上る時のほうが危険を

感じる方もいますので検討が必要です。

階段の手すりは付いているから安心と思わずにもう一度見直し

より安全に使いやすい物にしていくことが大切です。(ナ)





トイレの引き戸とテスリ
トイレの引き戸とテスリ

Mさんの高齢のお母さん、
元気に歩いていたのですが体調をくずしてからは
ちょっとしたことでもよろけるようになってしまいました。

薬のせいもあり夜、何度も、トイレに行くのですが
そのときが一番危険です。

トイレは片開きドアで中にも外にもテスリはまだ付いていませんでした。
日頃から気にはなっていましたがそのままになっていました。

日頃から日曜大工でいろんな物を造っているMさん、
「ここにつかまるところがあるといいんだけど」というお母さんの一言を聞いて
すぐにテスリを付ける事にしました。
早速テスリ棒と取り付け金物を購入しました。

テスリ1

壁はボ-ドの上にビニ-ルクロスが貼ってある弱いものです。
注意深く壁の中の間柱などの位置を確認し、ドアの外と中に縦のテスリを付けました。

そして便座の横には長めの横手スリを少し高い位置に取り付けることにしました。

テスリ2

注意深く壁の中にある桟の位置を見つけテスリを取り付けるための受け材を
縦にしっかり留めました。
受け材があるので横手スリはお母さんの使いやすい高さにいつでも調節できます。

お母さんはきれいに付いたテスリを見てこれで安心してトイレに行けると
とても喜んでいます。

しかし開けた片開きのドアに時々ぶつかっている様子。
ドアも引き戸に替えたほうが安心です。

お母さんが病院に行っている間に替えることにしました。

役にたたない物入れの引き戸が何とか使えそうです。
サイズが少し合わないのですが硝子部分もあるので中の気配を感じ取る事もでき、
戸車も付いてるので取り付けは簡単そうです。
レ-ルを準備しました。

お母さんが病院に行く日、出かけるとすぐに
床にレ-ルを取り付け上部には細い角材を鴨居の溝のように付けました。
引き戸はドアより少し高さが低いので上の方に隙間ができますが
取り付けた角材でうまくふさがりました。

引き戸1

ドアの色が少々合わないのですがすぐに工事することを優先しました。
引き戸には彫り込み引き手が付いていますが小さいので、
Mさんは残っていた角材を削って大きな引き手も作って取り付けました。

引き戸2

帰って来たお母さんはドアが引き戸になっているのを見て
「大工さんでなくてもこんなに上手にできるの。」とびっくりしていました。

引き戸3

引き戸になったことで夜は開けたままにしておくことができ
ドアにぶつかることなく安心してトイレに行くことができるようになった
と嬉しそうです。

壁に付いていたタオル掛けを引き戸に付けました。
開けたままトイレに入っていても
誰か来たときにはタオル掛けを押して簡単に閉めることもできます。
早速活用しているようでした。

引き戸4


最近はいろいろなテスリ棒や取り付け金物が手に入るので
簡単に付ける事ができるようになりました。
工具ものこぎりとドライバ-だけです。
高齢の家族が壁や家具に手をかけることが多くなったら
テスリを日曜大工で付けてみてください。

家族で取り付けができると使いやすい位置に移動したり
できるので便利です。
ただ、壁の中の柱や間柱にテスリの金物や金物を受ける板を
しっかり留める事が大切です。(ナ)


車いすでの再出発(車いす対応住宅)
 事故で車いす生活となり病院でリハビリ中のM青年の自宅は
いわゆる和風づくりの大家族住宅です。
玄関や和室には大きな段差があり、
また廊下も車いすで移動するには無理があります。
家族と一緒に以前と同じように暮らすためには
車いすで生活するスペ-スや専用の水回りを確保しなくてはなりません。

母屋の台所の勝手口の前に建っていた物置を壊し、
M青年専用の車いす対応の部屋と水回りを増築し、渡り廊下で勝手口とつなぎ
家族と一緒に食事を取れるようにする事になりました。

I邸スロ-プ

部屋への出入りは昇降機という案もありましたがご本人の希望もあり
スロ-プが設置されました。
スロ-プは駐車場から新しい部屋の前を通り
母屋と部屋の間を登り渡り廊下へとつながります。
渡り廊下にはM青年の部屋の出入り口と母屋の勝手口があります。
家族も勝手口からの出入りに途中までスロ-プを使います。

I邸洋間

部屋はM青年の希望で多くの友人が集まれるように
寝室の周囲は使い勝手を考慮した低い収納で囲われていますが、
全体としてはワンル-ムなっています。
そして部屋にはご本人にあわせ高さを決めたワ-クカウンタ-が作られています。
天井は一部吹き抜け状に高くなっていて広々した雰囲気となっています。
そのほかに車いす対応のトイレ、移乗台付脱衣室
そして家族も使える移乗台付浴室、洗面所があります。

待望のベットが設置されいつでも帰宅できる状態になりました。
リハビリも順調とのこと。
いよいよ自宅で以前と同じ家族との暮らしが再スタ-トします。(ナ)