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ミウラ ケイコ
(こうだ建築設計事務所)
ワタナベ ナミ
(渡辺建築設計事務所)
共に一級建築士・福祉住環境コーデイネーター二級。
埼玉で住宅をメインに居心地の良い空間造りを目指しています。

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住環境相談室 We(ウイ)
‘暮らしの環境 住まいから’をテーマに様々な方向から住まいを考えます
耐震補強
耐震補強

先日、木造の耐震補強の勉強会がありました。
都内の住宅密集地で、築46年の住宅です。敷地の、道路に接する部分が少なくてこのままでは現在の法律の下では建て替えることができません。
RIMG0016??????_convert_20090705024329

こういう場合、構造を調査し、耐震補強と同時にリフォームをして住み続けることができます。

RIMG0012補強
外壁を剥がして補強をしたところです。浴室廻りの土台が腐食していたそうで、そこだけ土台を取り換えました。土台と基礎を、新しい補強金物で緊結してあります。
鉄筋の筋交いが入っているのが分かるでしょうか?
柱に沿って新しい材木が入っているのは構造用合板を貼るためです。
そこも金物で補強してあります。
構造用合板を貼った後仕上げをするのですが、周囲の古さと同じように仕上げます。

RIMG0004.jpg
2階の和室にはこんな素敵な欄間が入っていました。

RIMG0006.jpg

これは船底天井といいます。
小さな住宅でしたがいろいろデザインされているところがありました。リフォームが仕上がったらきっと素敵な家になって安心して住み続けられることでしょう。(kei)

耐震診断
耐震診断

先日、木造2階建住宅の耐震診断をしてきました。
私達の行う耐震診断は‘一般診断’と言って、建物の劣化の状況を目で視て確認し、壁の配置や強度によって耐震性を判断するものです。
 外回りは基礎や外壁、雨樋、軒裏、破風(軒先)、屋根、バルコニーなど、細かく確認していきます。家の中では壁の亀裂、かび、床が傾いていないかなど。また、小屋裏や床下にもぐると壁に筋交いが入っているかどうかが分かります。土台の腐朽やシロアリの被害の有無も大事な要素です。

これは小屋裏です。どんな金物が使われているか,雨漏りなどのシミがないかなどを確認します。
DCP_1785.jpg

 これは床下の写真です。よく乾燥していてとても良い状態でした。
DCP_1797.jpg

 軒先の写真ですが破風が落ちています。軒裏もはがれています。これは耐力低減の要素です。
RIMG0001.jpg

そんなふうに劣化状況を調査して、壁の配置や仕上げによる壁の強度をみます。
そんなこんなを耐震診断のソフトに入力していくと耐震性がどの程度あるかが数字で示されます。評点1.00を基準に、それ以上なら‘一応倒壊しない’ それ以下なら ‘倒壊する可能性がある’ということになります。
 昭和56年に構造基準が大きく変わり、それ以前に建てられた建物はほとんど1.00以下になってしまいます。評点0.7以下だと‘倒壊する危険性が高い’と判断されます。
 その評点をみて、どこをどう補強したら良いかを考え、参考案を提案して診断員の仕事は終わります。ここまでが、さいたま市が無料で派遣している耐震診断員の仕事です。

この後、実際に耐震補強をすることになれば、新たに補強設計を設計事務所に依頼して、よくよく考えて補強されることをお勧めします。補強設計は有料ですが、その内容によって補助金や減税などの制度があります。それらを上手に使って安心・安全なお住まいにして下さい。

住宅の耐震診断をするということは全ての部屋に入る、ということです。
居室はもちろん台所もトイレも浴室も納戸も、です。つまり隠し場所がありません。玄関やリビングに散らかっているものをとりあえず納戸に押し込んで、ということができません。
天井裏へ入るのは普通天袋からなので、押し入れや天袋まで拝見することになります。
床下へは床下収納や掘りごたつをはずしたり、あるいは畳をあげて下地の板をはずしたりします。
住人の方は結構大変な思いをされていると思いますが、診断員も秘匿の義務がありますから、業務上知り得た情報を他人に話すようなことはありません。

ご自宅が昭和56年以前に建てられたものなら、思い切って耐震診断をしてみましょう。(kei)

災害に強いまちを目指して
冬の交流会…於市民活動サポートセンター…に参加して

12月6日、7日、浦和コムナーレの9階にある市民活動サポートセンターのイベント、「災害に強いまちを目指して」…防災から減災へ…に参加しました。
私たちの担当は‘老朽家屋密集地の倒壊や延焼を防ぐために’でした。

『さいたま市南部を震源とするマグニチュード6.9の地震が発生し、浦和区市街地でも大きな揺れが続き、多くの建物が全半壊している模様』という想定でワークショップを行いました。
・まず浦和区の白地図に鉄道や幹線道路、川、水路、公園公共施設や避難所等を書き込み町の構造や施設、資源を理解していきます。

ワークショップ

・そして、どこで何が起るかを想像し倒壊状況などを予測します。
・道路が寸断されたら…、火災が発生して延焼してきている…、どこへ、どのように避難したらよいか…それらを考え、思いついたことを付箋に書き込んで地図に貼っていきます。
・まず自分の家から出火させないために何ができるか
・お隣のおばあちゃんは昼間は1人だった、あそこの家には目の不自由な人がいる…そういう人達を助けるために何ができるか、

それらを色々考えていくわけですが、最後にたどり着くところは「やはり人ね。人とその心ね。」ということでした。そのためには近隣を知ること、コミュニケーションをとること…ですね。
7日に行われたシンポジウムでも結論はやはり同じでした。災害直後は行政を当てにできません。人と人の心が色々なことを解決します。

相談コーナーでは木造住宅の耐震のために筋交いがどんな役目をするか、‘紙ぶるる’と名付けられた簡単な紙の模型で筋交いの力を体感しました。

筋交いの力

筋交いの力

筋交いを入れた場合と入れない場合と、こんな簡単な模型でも揺らしてみると違いがよく分かります。屋根の部分にクリップをつけて重い屋根と軽い屋根を比べることもできます。

地震の最初の揺れで家がペシャンとつぶれてしまっては逃げ出すことができません。傾いてもいいからとにかく潰れないこと。潰れなければ外に逃げ出すことができ、助けを求めることができます。どんなに立派な避難所でも、そこに行き着けなくては意味がありません。

昭和56年に建築物の耐震基準が強化されました。それ以前に建築された住宅は是非耐震診断をしてご自宅の耐震の状況をご確認ください。(kei)


耐震・応急危険度判定
応急危険度判定模擬訓練に行って来ました。
地震後のテレビの映像などに建物が写ったとき、壁に赤色、黄色、緑色のステッカ-が
貼ってあるのに気づいた方もいらっしゃると思います。
応急危険度の判定により建物の危険度を3ランクで表しお知らせしています。
赤色は危険、黄色は要注意、緑色は調査済(危険でもなく要注意でもない)を表しています。

応急危険度判定とは地震により被災した建築物についてその後の余震等
による倒壊の危険性などを判定し復旧までの間の使用や建物に近ずく場合の
危険性を知らせることで二次的災害を防ぐ事を目的としています。
判定は大きな地震が起きた場合、被災した市町村の指示で応急危険度判定士の
ボランティア活動で行われます。防災の日を前に昨日さいたま市が行った
応急危険度判定模擬訓練に参加して来ました。
岩槻区の取り壊し予定の市営住宅を利用して実際に判定を行いました。
何事も訓練は大切な事だと感じました。

大きな地震がないことを願っていますが地震時にはこのような色分けした
ステッカ-で建物の危険度をお知らせしていることを知っていただき
二次災害の防止に役立てていただきたいと思います。(ナ)
応急危険度判定


耐震
また大きな地震が来てしまいました。被害もかなり大きいようです。
「古い木造に被害が集中」という新聞の見出しが目に飛び込んできて、なんとも言えぬ悲しみと悔しさが込み上げてきます。

昔の日本建築は「夏を旨とし・・」開放的で風通し良くつくられています。壁が少なく、障子を開け放つと庭と一体になり、気持ちの良い空間が広がり、屋根には重い瓦が乗って断熱材となります。それが命取りになってしまうのですね。本当に残念です。

それを防ぐために耐震診断があり、耐震補強があります。昭和55年以前の建物は、現在の基準より構造基準が低く、さらに老朽化しています。
木造の簡易診断というのは筋かいの位置がわかるような図面があればできます(無料)。危険度の目安になります。
その他に一般診断と精密診断があります。一般診断は実際に建物を見て、構造壁や老朽化の程度を確認して判断します(有料)。
精密診断は壁や天井の一部をはがして柱や梁の状況を見るので有料になります。危険度の判断の精度が高くなります。ただ、部分的に建物を壊す事になるので、耐震補強をすると決めた時や、リフォームする時一緒に診断をして補強もするというのが一般的です。
鉄筋コンクリートの住宅やマンションは、構造の専門家が診断します。

何十年に一度、と思っていた地震がこれだけ続けば、やはり耐震補強をして安全を確保しておく事が必要ではないでしょうか? まず‘自助’です。そして命があってこその‘共助’であり、補助なのです。(Kei)