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ミウラ ケイコ
(こうだ建築設計事務所)
ワタナベ ナミ
(渡辺建築設計事務所)
共に一級建築士・福祉住環境コーデイネーター二級。
埼玉で住宅をメインに居心地の良い空間造りを目指しています。

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住環境相談室 We(ウイ)
‘暮らしの環境 住まいから’をテーマに様々な方向から住まいを考えます
歌舞伎の一幕見席の話
歌舞伎の一幕見席の話

昨年、イタリアから知人の息子さんがガ-ルフレンドと
日本観光にやってきたときの話。

3週間の滞在の中で東京周辺観光は一週間。
近いところは案内したいと思い
「東京周辺で行きたいところは..?」と訪ねると、
日光、鎌倉、箱根、歌舞伎座、そして渋谷、原宿など..。

世界遺産や有名なところは旅の本で調べ尽くしてありました。

その中のいくつか、案内することにしました。

一番の希望は歌舞伎を見ることでした。

彼らの東京滞在期間に上演される歌舞伎のチケットを手に入れることができず
困っていたところ..。

上演される演目の一幕だけ見ることができる
「一幕見席」というチケットがあることを知りました。
全部を見ることはできませんがそれでも良いと言うことで見に行くことにしました。
歌舞伎座の正面に一幕見席のチケット売り場があり、
そこで買うことができます。

短い幕で1000円で、長い幕でも数千円と
安い値段で見ることができますが、席は舞台から最も遠い4階席です。

ただ、一幕見席は前売り券がなく、1人1枚しか買えないので見たい人は
全員並んで購入とのこと。
発売は各幕の開始2時間くらい前です。


これを逃す事はできません。
チケット発売時間の2時間くらい前に並べは確実に買えると聞き、3人で並びました。
早くから並んだ人用にチケット売り場の前にイスがあるので2時間座って待ちました。
発売時間頃には長い行列ができました。

結局、見たい幕の4時間前に並び2時間待ってチケット購入、
それからさらに開演までは2時間、根気のいることです。

チケット購入後は開幕まで、歌舞伎座の地階でお土産を買ったり
7階にある歌舞伎博物館に行き、歌舞伎の衣装や裏方で使う効果音の道具を
見たり実際に音を出したり、いろんな体験ができました。

博物館の出口で上演中の舞台を最後部の座席のそのまた上から
のぞき見ができるチケットをいただき、客席の後ろの通路から
ガラス越しに1分間のぞき見る体験もしました。
息を殺してのぞき見るというのはなんだかわくわくするものです。

開幕の30分前に集合場所に戻るとチケットを購入した順に4階に上がり
幕間の休憩時間に場内に入りました。イスは自由席です。
開幕ぎりぎりでチケットを購入した人の中には立ち見の人もいました。

実際には発売時間に行ってもチケットは買えたり、短い幕の物は発売時間を
過ぎ、開幕時間が迫っていても大丈夫のようでした。

イタリアからの2人は英語版、私は日本語版の解説のヘッドホンを500円で借りました。
一幕といっても1時間30分、十分、雰囲気を楽しむ事ができました。

4時間もかけて一幕を見るというのは日常では考えられない事ですが
どうしてもという二人のおかげで待ち時間も含め楽しい一日を過ごすことができました。
ちょっと疲れましたが..。

来日した青年のお父さんとは若かった頃(30年以上も前)に旅先で
出会い、イタリアの大地震、日本の大地震--など事あるごとに
「大丈夫でしたか?」と言うはがきのやりとりが細く長く続き今に至っていました。

青年が届けてくれた両親の写真は白髪にはなっていましたが出会った頃の
面影が残っていてとても懐かしい物でした。

二人のおかげで世界遺産の日光に行ったり、東京駅や皇居を見学したり、
歌舞伎の一幕を見たり..。
久しぶりに日本観光をしましたがなかなかいいものです。
皆さんにもお勧めします。
若い頃のように旅をしてみたいと思う今日この頃です(ナ)

「ペットとの別れとペット霊園」その2
「ペットとの別れとペット霊園」の記事に
心温まるコメントを入れていただきました。
ありがとうございました。

ペット霊園だけでなく、いろんな方に
話を聞いていただいたり、優しい言葉を
かけていただく事で心が安まるものなのですね。

今、トッティはベッキィの分までご飯を食べ
まるまると太り、とても元気そうです。

以前は時々、2匹で窮屈そうにかごに入って寝ていたのですが
トッティは最近はそのかごにいつも入っているようになりました。
1匹なのでちょっぴり寂しそうに見えます。

トッティ

トッティはベッキィの代わりにはならないと言ってしまいましたが
ベッキィの分まで長生きできるように健康に気を付け
可愛がってあげようと思います(ナ)

ペットとの別れとペット霊園
ペットとの別れとペット霊園

数年前に友人の家を訪ねたとき、かわいがっていた愛犬の遺骨が
リビングに置かれていました。
「手放せないのよね。」という言葉が心にのこりました。
犬は賢く、本当に家族の一員のような存在だったから
そう思うに違いないとその時は思いました。

でも今は彼女の気持ちが良くわかります。

突然、我が家のネコとの別れがやってきました。

息子が高校に入学してすぐに
クラスメ-トの家で生まれた子猫を2匹
もらってきました。

動物嫌いの夫を説得し、世話は息子と私でするという約束で
室内で飼う事になりました。

ネコ1
左の顔がトッティ、右の顔がベッキィです。

2匹とも女の子で姿はそっくりです。
でも性格は驚くほど正反対。
人なつっこく、猫なで声ですり寄ってきては
だっこをせがむベッキィと
人に触られるのさえあまり好きでない、マイぺ-スのトッティ。


最初の1年は膀胱炎やら避妊手術やらで病院通いをしましたが
その後は元気に暮らしていました。
二人の息子も家を出て
今年の4月からは私達夫婦とネコ2匹の静かな暮らしになりました。
ネコも11才、えさも高齢用に変えました。

自分からは全くネコによっていかなかった夫ですが
それがかえって良かったのか、ベッキィは夫が大好きになり、
ソファに座ると、とんとんと腕をたたきだっこをせがむようになりました。
最初は困った顔をしていた夫もここ数年は「しょうがないな-」といいながら
膝に乗せ本当にかわいがっていました。

ねこ2

今年の7月頃からベッキィが少しやせたと感じるようになりました。
久しぶりに帰ってきた息子が「こんなにやせて...」と。
元気でいるのが当たり前に思っていたネコが病気かもしれないと思ったとたん心配でなりません。
病院で血液検査とレントゲンを撮ってもらったところ大きな病気はないとのこと。
「しかし、もしこのまま痩せていくようならまた、連れてきてください..」
と言って胃腸薬を出してくれました。

しかしその後、胃腸薬を飲ませても食欲は出ず、
おいしそうな物を並べても全く食べてくれません。
そして一日中同じ場所にいることが多くなりました。
2週間後にはガリガリにやせてしまいました。
これはおかしいと病院でもっと詳しい検査を受けたところ
肝臓が悪くなっているとのこと。
食べなくなったことが病気を悪化させたようですが
食べなくなった原因はわかりません。

病気の治療をし、ご飯が食べられるようになるまで..
2,3週間、入院することになりました。

動物の治療費は高いと聞いていました。
聞いてみると「入院費と薬代、3日おきの検査代なども含めると一日約1万円位かかる...」とのこと。

長引いたら大変だという思いもありましたが3週間で治って元気になって帰って
来て欲しいと願い入院させました。
入院してしまうと寂しいですがこれで治ると思えば気持ちが楽になりました。

毎日面会に行きました。

入院して4日目の日曜日には仕事が休みの夫も一緒に面会に行くと点滴でつながれてはいますが
入院前より少しふっくらして名前を呼ぶと返事もしてくれました。

でも病院の説明ではまだ何も食べてくれないとのこと。
「家で食べていたえさなら食べるかもしれないので明日持ってきます。」と伝え帰りました。

翌朝、夫が出勤した後、病院に持っていくえさを用意していると
病院からの電話です。
「今朝、ベッキィが力尽きてなくなりました」...と。

あまりにも突然で何が何だかわかりませんでした。

昨日は点滴につながれていましたがちゃんと座っていました。
こんなに突然に別れがくるとは想像もしていませんでした。

家に連れて帰ってくると悲しみがどっとやってきました。
夫と二人で号泣してしまいました。
そばにいるのが当たり前のペットがいなくなるのがこんなに
悲しいことだとは思いもしませんでした。

ペットロス症候群と言う言葉を聞きますがそれに近いものなのでしょうか。

もう一匹、うりふたつのトッティがいますが全く慰めにはならないことに気が付きました。
トッティはトッティでベッキィとは全く違う存在なのです。

しばらくの間、手元に置いておきたいと思いました。
しかし、真夏日が続いている中、いつまでも手元においておくわけにもいきません。

以前飼っていた犬が亡くなったときは市にお願いし玄関先で別れました。
しかしベッキィを同じように玄関先で引き渡すことはできそうにありません。

病院でいただいたペット霊園のチラシを見ていると偶然にもその霊園が
ベッキィの生まれた家のすぐ近くだという事に気が付きました。
ペット霊園は値段も高いものだと思いこんでいましたがチラシを見るとそれほどでもありません。


チラシには火葬の費用が書いてありました。

ペットの大きさにも依りますが
ネコの場合

*立ち会い火葬
 立ち会いの元火葬、収骨、その後自宅に連れて帰れる
  42,000円
*一任個別火葬
 個別に火葬、霊園係員が収骨、その後自宅に連れて帰れる
  18,000円
*一任合同火葬 他のペットと混ざるので自宅には連れて帰れない
  13,000
   
ここにお願いすることに決めました。。

ペット霊園にお願いするのは初めてです。

電話で合同火葬でお願いしたところ、
遺体を霊園から引き取りに来てもらった場合は玄関先でお別れ
こちらが届けた場合はお線香をあげてお別れできますとの説明がありました。

霊園の様子も知りたかったので届けにいきました。

ねこ3

ねこ4
奥の建物が納骨堂です。
その左横に個別のペット墓地があります。
それぞれの墓石にはその家のペットの名前がいくつも刻まれています。

その奥には観音様が立っています。
そこが合同墓のようです。

とてもきれいに整備された霊園でここなら大丈夫..と思いました。

受付でネコの名前や亡くなった日を記入し合同火葬の申込みをすると
詳しい説明をしてくれました。

・合同火葬は他のペットと一緒に火葬するので自宅に持ち帰れないこと。
・火葬後は通知が行くのでいつでもお参りに来て良いこと。
・来年の3月までは納骨堂の合同葬の棚に安置されていること。
・4月以降は合同墓に入れて土に返すこと。
・2月頃通知が行くので安置を希望の場合は費用はかかるが
 棚に引き続き安置できることなど。

その他墓地やお仏壇、お位牌など、私達の霊園と全く同じです。
説明を聞いて本当に安心しました。

納骨堂には可愛がられていたであろうペットたちの遺影と骨壺がたくさん安置されていました。
どのペットの写真もかわいくて心が落ち着きます。
ここならベッキィも安心して眠れそうです。
来年の3月まではいつでも会いに来ることができるのです。
その納骨堂でお線香をあげお別れしてきました。



ねこ5


数日後霊園から初七日を始めいつでもお参りにおいでくださいとの通知がきました。
行ってみると小さな骨壺にベッキィの名前と命日が書かれ合同葬のペットの棚に安置されていました。

多くの骨壺にはかわいい写真が付けられていました。
次に行ったときにベッキィにも写真を付けてあげました。
ネコ6


私が合同火葬でお願いしてしまったのでベッキィを家に連れて帰る事はできませんでしたが
夫は最初、個別葬にして家の庭に埋めたいと思ったようでした。

亡くなって1ヶ月たちましたが毎週お参りに行っています。
少しずつ心が落ち着いてきました。

最近では4月以降は合同のお墓で自然に帰るのがいいと話しています。
ペットとの別れは想像以上につらいものです。

今回ペット霊園にお願いしたことで本当に心が安まりました。

ペットはペットだから人間と同じようにしなくてもと思っていましたが
少し考えが違ってきました。
私達のために必要なのかな-と。

ベッキィのお参りに行くといつも何組もの家族連れと一緒になります。
ペット霊園に行くと何だか心が癒されます。(ナ)








ハナミズキ
ハナミズキの引っ越し

大きな松の木がなくなったおばあちゃんの古家の庭に
Mさんの庭にあるハナミズキを移植してもらうことになりました。

以前畑だったところに建てたMさんの家の庭は
25年たった今は木々や草花に覆われています。

最初から木の種類、位置(塀からの離れや隣の木との距離)などを
計画して植えてあったようです。

それでも密集してしまった所の木は枯らさないように1人で
空いたスペ-スに植え替えているとのことでした。

3月下旬、見に行くとすでに周りを掘って根巻きをし、
移動の準備ができていました。

松の引っ越しも参考にし...、家にある道具で
まるで職人さんが行ったかのようです。

しかしハナミズキは思った以上に大きくどうやって運ぶのか..。
クレ-ンの付いたトラックなどありません。

Mさんの家からおばあちゃんの古家の庭まで200mちょっとでしょうか。
「家にある台車に根巻きした部分を乗せることができれば大丈夫..。」とMさん。
いろんな道具や棒を駆使して(男性二人、お手伝い女性二人)、
4人で全身の力を振り絞り何とか乗せることができました。

後は狭い道を200m..。
横になった木の枝は思った以上に巾があり4m道路がいっぱいです。
運ぶ間、車が来ないことそして台車が壊れないことを願いながら
ゆっくりゆっくり押していきました。
何とかたどり着き、直径1m程の掘った穴に降ろすことができたときにはホッとしました。

ハナミズキ1

植えてみるとちょうど良い大きさです。

ハナミズキ2

移植して1ヶ月ほどすると白い花が咲きました。
Mさんはしっかり根巻きしたから大丈夫だと最初から言っていましたが
咲いた花を見て木が生きていると実感でき嬉しくなりました。

ハナミズキ3

ハナミズキを身近に感じ周囲を見渡すと多くの家の庭や町中に
植えられていることに気づきました。
いつも通っている道に沿っても植えられていて
ハナミズキ街道になっていると言うことにも最近になって気づきました。
花の色もいろいろあるのですね。
もう花は散ってしまいましたが来年また咲くのを楽しみに待ちたいと思います。(ナ)


松の引っ越し
松の木の引っ越し

おばあちゃんの古家には道路に面し、大きな松の木があります。
大きくなりすぎてだいぶ前から道にはみ出し、
最近では枝が反対側まで届きそうです。

松1

電線にも触れそうです。
大事が起こらないうちに思いきって切り倒す事になりました。

するとそれを知り、欲しいという人が現れました。
その人の知人が家を建設中でその大きな庭に植えたいとのこと..。

それが3年前です。
しかしいつまで待ってもとりに来ません。
移植には準備や時期も大切とのこと。
しばらくすると周囲の根を切って準備をしていきました。

それが1年8ヶ月前です。

根を切られた松は支えをつけられていますが強風の度に道路の方へ傾いて行くように感じます。
おばあちゃんは毎日心配でたまりません。そのまま、また音沙汰なしです。
「もう必要ないのではないか、倒れないうちに道にはみ出した枝を切り、このまま残して
おこうと相談し、根切りの時に倒されたままになっていた生け垣も直し始めました。

すると4月中旬、突然、取りに行くと連絡が来ました..。

4月末、やっと松は引っ越しをすることになりました。
それは大変な、そして大がかりな作業でした。

松2

移動当日、朝早く行くと、前日にいろんな準備がされていました。
新たに植えた生け垣は、根に土をつけたまま移動され、
松のとなりの大きなキンモクセイの木は
根を切り、きれいに保護の布を巻かれて斜めに倒されていました。

松の形と周囲の状況からそのキンモクセイの方向に倒すしかないようです。

松3

職人さんが松の周囲の土を掘りながら根を切って行きます。
そこへクレ-ン車がやってきました。

松6

上から松を吊って支え、職人さんが松の周囲を掘り下げていきます。

松4

そして直径3m深さ1.2mほど掘ったところで
伸びた根を切りながら布を巻いていきました。

松7

しばらくすると今度はもっと大きなクレ-ン車がやってきました。
松を挟んで最初のクレ-ン車とは反対側に位置しました。

電線などをぬうように首を長く伸ばし違う方向から吊りました。上手に上から支えながら
全ての根を切り離し、裏側まで布が巻かれました。

松8

2台のクレ-ンと重機を上手に使い、松を傷めないように少しずつ松を傾かせ
少しずつ少しずつ180度回転です。

松9

そこへダンプカ-がやってきました。
小さなダンプカ-の荷台は松の根の部分がやっと乗る程度です。
「まさか..、あれでは運べないでしょう..」
まずは100m先の会社の空き地におかせてもらうのだということがわかりました。

松10

それなら・・・、と納得して見ていましたが、松の枝は思った以上に大きくて6mほどの
道幅いっぱいです。
100m行く間にずいぶん枝が落ちていました。

松11

松の大移動は珍しく、近所の人や通りがかりの人も珍しそうに見ていました。

もう夕暮れです。私達が松を見送ったのはここまででした。
長年育った庭から松はついに引っ越しして行きました。

数日後、目的の庭に無事到着したという話を聞きました。

後日、おばあちゃんの庭に行ってみると、倒されたキンモクセイや松を掘った
穴など埋められ元から松はなかったかのようになっていました。

道にはみ出していた松がなくなり、通りがかりの人が「松がなくなってすっきりしたね。」
という声も聞こえてきました。

大きな木は存在感があって良いのですが、周囲の人に迷惑をかけないように管理していくのは
大変なことです。
枝をおろすのも、切り倒すのも、移植もどれも費用がかかります。

おばあちゃんが60年以上前にお嫁に来たときにはすでにあった松です。
もらわれて行く松を見て寂しそうでしたが、もう風が吹いても心配いらないので
ほっとしている事でしょう。

庭もとても明るくなりました。

松12

どきどきしながら見た、松の引っ越しでした。
松も新しい広い庭で元気に根付いて欲しいと思います。〔ナ)