プロフィール

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ミウラ ケイコ
(こうだ建築設計事務所)
ワタナベ ナミ
(渡辺建築設計事務所)
共に一級建築士・福祉住環境コーデイネーター二級。
埼玉で住宅をメインに居心地の良い空間造りを目指しています。

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住環境相談室 We(ウイ)
‘暮らしの環境 住まいから’をテーマに様々な方向から住まいを考えます
車椅子対応住宅 2
車椅子で自立した生活をしたいというMさんのために建てられた‘離れ’の話。
続きをご紹介します。
大宮から10分も電車に乗るともう田園風景が広がります。
M青年の家はそんな田んぼに囲まれた中にあります。

建築基準法では、‘離れ’というのは母屋と離れていなければなりません。壁や柱がつながっていてはいけません。それで、母屋の勝手口と離れの玄関を向き合わせ、床の高さをそろえて渡り廊下で行き来できるようにしました。
渡り廊下も完全につながっていてはいけないので、車椅子に支障のない程度に隙間をあけてあります。
それでも母屋の軒と離れの軒とが重なっているので、よほどの大雨でなければ雨に濡れることもありません。
庭から床の高さまで60cmあまりあり、スロープは10m近い長さになりました。

通路ブログ用

スロープを登って左側は母屋の勝手口でダイニングキッチンに続き、右側は離れの玄関です。
正面は裏庭へ通じています。

玄関ぶろぐ用

車椅子は外用と室内用と2台あり、玄関で乗り換え(移乗と言います)ます。
車椅子から車椅子に直接移ることはできないので、一度移乗台に移り、それから他の車椅子に乗り換えるので、玄関は車椅子が2台置くことができて、移乗台もある広いスペースが必要です。
移乗台の高さは車椅子の座面(約45cm)と同じ高さです。

設計当初、車椅子生活となって日の浅いMさんは、自宅で自立した生活をするということの実感がわかず、どんな家がよいのかということもよく分からなかったようです。
私たちにとっても想像の世界でしかありません。

そしてまだ仕事が決まっていませんでした。
趣味は音楽で、バンドを作っていてボーカル担当です。バンドの仲間と練習するには、以前のようにスタジオを借りるよりも自宅で練習することが増えるだろうと予想されました。また、リハビリ中に仕事につながるようにとパソコンの勉強も始めていました。

カウンターぶろぐ用

室内用の車椅子に乗り換えてリビングに入ると、そこには広い作業用カウンターがあります。
ここでは仕事もできるしギターの手入れもできます。家にいることが多くなるだろうと予想されるので、正面の壁には大型の壁付けテレビを設置する予定です。

次回は浴室やトイレなど、水周りをご紹介します。(kei)


セルフビルド(高山建築学校)
高山建築学校という私塾の合宿に夏の1ヶ月間参加したことがありました。
まだ若く建築って何、どんな仕事をしていったらいいのなんてまじめに考えた頃でした。
今、振り返って見ると講師はこんなに有名な建築家や芸術家の方だったのかと
あらためて驚きます。
参加者は建築家を目指す学生や休みを取りやってきた社会人など、情熱的な若者たち。
尽きることのない討論・課題制作。それはハ-ドな日々でした。
当時、工業高校建築科の教師で夏休みを利用し参加していた山口県のF先生のお誘いで、
高山で唯一参加者を優しく見守っていてくださった講師のAさん宅を
お訪ねすることができました。

A&A設計セルフビルド-1

A&A設計セルフビルド-2

栃木県鹿沼市のその家はAさんと妻のTさん(高山に同期生で
参加していました)とのセルフビルドです。
雑誌で何度か見たことがありました。

家全体が細部までデザインされ、外壁のブロックもひとつひとつが手作りです。
木々に囲まれたその家には高山の面影があり、懐かしい感じがします。
残念なことにAさんは数年前に亡くなられ、妻のTさんが家のメンテナンスと
未完成の部分のセルフビルドをつづけています。

セルフビルド-玄関

庭には手作りのブロックが積み上げられ出番を待っていました。
高山建築学校の校主で法政大学の教授だった倉田先生そしてAさんが
亡くなられ高山もセルフビルドという言葉も忘れかけていました。
しかしAさんの家と妻Tさんの暮らしぶりがそれらを思い出させてくれました。
「セルフビルドのお手伝いをしにまた来ます。」と言ってF先生は山口へ帰って行きました。
今も当時の思いが何かず-っと続いているような気がします。(ナ)


住まいの講座「イギリスの住まいと日本の住まい」
「イギリスの住まいと日本の住まい」(生活クラブ大宮生活館)

生活くらぶの’大宮生活館’をお借りしての活動がスタ-トしました。
台風が近づいており心配しましたが終了時間までほとんど雨も降らず無事開催できました。

大宮生活館

今回は「イギリスの住まいと日本の住まい」と言うテ-マでイギリスに20年近く暮らし、
今は日本で英語講師をされている佐久間美希先生をお迎えしお話しをしていただきながら
私達の住まいについて考えました。

イギリスでは古い家が大切にされ使われ続けています。
建て方も配慮され家の裏側に大きな庭があるとのこと。
気候風土の事もありますが日本のように南側からの日差しを重視し家の向きを決める
ということはないようです。
新築することはほとんどなく、買うのはもちろん古い家、買うときもまずは街並みを重視し、
暮らしの変化に合わせ次の古い家へと買い替えていくようです。
古い家具や食器まで付いている場合が多くそのまま使い続け、
新しい物に買い替えると言うことはないようです。

一般的な家の大きさは日本とあまり変わらないようですが、2階建の場合1階には
台所、居間、トイレそして2階はプライベ-トスペ-スとして寝室とシャワ-ル-ムがあり
1階と2階の使い方がはっきり分かれているようです。
その暮らし方は日本で言うマンションの場合も同じで1住戸が2層ずつになっており、
エレベ-タ-の停止階も1、3,5..階と奇数階だけと言うのもおもしろいお話しでした。

そのほかイギリスの暮らしや考え方なども日本と比較しながらお聞きすることができました。
イギリスで20年近く暮らした佐久間先生の実体験や感想、知っておきたい住まいの英語など
もあり、とても興味深い講座となりました。

11月6日(木).7日(金).8日(土)に生活クラブ大宮生活館で行われる
「生活館まつり~手しごとサロン~」に「住まいの何でも相談室」を出店する予定です。
生活クラブ大宮生活館をお借りしての活動も続けていきたいと思っていますので
皆さん応援してください。(ナ)




相談会のお知らせ
朝晩とっても涼しくなって過ごしやすくなりました。
皆さん、夏ばてなどしていませんか?

今回は、東武野田線、北大宮駅前の生活クラブ大宮生活館の一室をお借りすることができました。改札を出て右に行くとすぐ、左側にあります。
夏の暑さから開放されておいしいコーヒーを飲みながら住まいのお話をしたいと思います。

  第7回住宅相談室 (無料) & 住まいの講座(参加費500円 :お茶、資料代)

       日時 : H 20年 9月 19日(金)
            10:30〜13:00  (講座は12:00までの予定です)

       場所 : 生活クラブ 大宮生活館 1階C室

              (東武野田線 北大宮駅から徒歩1分)              

  講座のテーマは 『イギリスの住まいと日本の住まい』 です。
イギリスに20年近く暮らし、今は日本で英語講師をされている佐久間美希先生を交え、私たちの住まいのことを勉強していきます。講座の中で「知っておきたい住まいの英語」なども教えていただく予定です。
講座終了後、住宅相談をお受けしたいと思っております。
来室いただいてのご相談は全て無料です。その後、お宅に伺っての相談は有料となりますので、どうしたらよいか迷っている、とか、これってどういう事だろうというようなことは是非この機会をご利用ください。

改めて私たちの会の紹介をいたします。
私達は子育てや介護の経験を活かし、住宅の維持管理、バリアフリー改修や補修、耐震診断そして住まいの勉強会なども含め‘住まいの何でも相談室’を開いている女性建築士のグループです。
 ‘暮らしの環境、住まいから’をテーマに昨年度、浦和から活動を始めました。
加齢や家族構成の変化などで今まであんなに気に入っていた住まいがなんだか最近住みにくい…なんて思っていませんか? 住まいの気になること、住まいの話をしたい方、どうぞお気軽にお立ち寄りください。

車いすでの再出発(車いす対応住宅)
 事故で車いす生活となり病院でリハビリ中のM青年の自宅は
いわゆる和風づくりの大家族住宅です。
玄関や和室には大きな段差があり、
また廊下も車いすで移動するには無理があります。
家族と一緒に以前と同じように暮らすためには
車いすで生活するスペ-スや専用の水回りを確保しなくてはなりません。

母屋の台所の勝手口の前に建っていた物置を壊し、
M青年専用の車いす対応の部屋と水回りを増築し、渡り廊下で勝手口とつなぎ
家族と一緒に食事を取れるようにする事になりました。

I邸スロ-プ

部屋への出入りは昇降機という案もありましたがご本人の希望もあり
スロ-プが設置されました。
スロ-プは駐車場から新しい部屋の前を通り
母屋と部屋の間を登り渡り廊下へとつながります。
渡り廊下にはM青年の部屋の出入り口と母屋の勝手口があります。
家族も勝手口からの出入りに途中までスロ-プを使います。

I邸洋間

部屋はM青年の希望で多くの友人が集まれるように
寝室の周囲は使い勝手を考慮した低い収納で囲われていますが、
全体としてはワンル-ムなっています。
そして部屋にはご本人にあわせ高さを決めたワ-クカウンタ-が作られています。
天井は一部吹き抜け状に高くなっていて広々した雰囲気となっています。
そのほかに車いす対応のトイレ、移乗台付脱衣室
そして家族も使える移乗台付浴室、洗面所があります。

待望のベットが設置されいつでも帰宅できる状態になりました。
リハビリも順調とのこと。
いよいよ自宅で以前と同じ家族との暮らしが再スタ-トします。(ナ)