プロフィール

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ミウラ ケイコ
(こうだ建築設計事務所)
ワタナベ ナミ
(渡辺建築設計事務所)
共に一級建築士・福祉住環境コーデイネーター二級。
埼玉で住宅をメインに居心地の良い空間造りを目指しています。

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住環境相談室 We(ウイ)
‘暮らしの環境 住まいから’をテーマに様々な方向から住まいを考えます
住宅なんでも相談室
住宅なんでも相談室(無料)

桜の開花宣言が出たと思ったら、あっという間にあちこちから
満開のお知らせが届いてきました。
桜の花便りは心をうきうきさせますね。

うきうきした心は何か行動を起こす時の原動力になります。
家の中を見回して、気になっていたことを確認してみましょう。
ちょっとした工夫でずっと使いやすくなることがあります。

そんなことも含めて、あれやこれやお話しにお出かけください。
お待ちしています。

        第32回  住宅なんでも相談室(無料)

        日 時 : 平成25年 4月 4日(木)
             10:00〜12:00
 
      場 所 : くらぶルーム暖  1階 和室


家の図面(間取り図)や仕上げ材がわかるメモなどをお持ち頂くと
お話がスムーズです。


建物の保存
建物の保存

2月16,17日に、関東甲信越を中心に100人ほどの参加者を迎えて
「保存問題埼玉大会」がありました。
大会の主旨は「日本文化の中のモダニズム建築をどう捉えるか」ということでした。
 
大会のシンポジウムで内田祥哉先生(東京大学名誉教授)は、
「日本における歴史的建造物の保存と活用ーその様々な形態」というテーマで、
とても分かりやすく面白い話をして下さいましたので、少しご紹介したいと思います。

日本人が建物を保存している態度には三つの違った考え方があると思っています。
その三つを代表するのは法隆寺と大坂城、そして伊勢神宮です。

 法隆寺は現物の保存。
昔あるものを昔のままに保存しているという非常に分かりやすい保存のしかたです。

 大坂城は、構造は鉄筋コンクリート造だけれど、当時の形を保存している。
そこに大坂城があった時のことが分かるように景観を保存しているといえます。

 伊勢神宮は千年の歴史がありますが20年ごとに建替えています。
これは保存とは違うと言われることもありますが、20年ごとに造ることによって
その技術を保存しています。


内田先生は、この三つの考え方をもとに、保存とは何かということが難しい問題であるという
お話をされましたが、その中で玉虫厨子のお話がとても興味深かったので、それをご紹介します。

 数年前に法隆寺の玉虫厨子がずいぶん痛んでいるので新しい玉虫厨子を
奉納しようという企画がありました。岐阜県高山の職人さんがお金を出し、
まず玉虫を集めるところからはじめ、昔のことを調べながら復元していきました。

しかし、どうもそれよりももっときれいに輝かせる玉虫の並べ方がある。
自分がやったらもっと細かく切って光るところだけを使えばもっときれいなのができるじゃないか
という話になりました。

それでとうとう職人さん達は、
じゃあ、現代の我々の技術で最高の玉虫厨子を作ったらどうなるか、是非作ってみたい、
ということになって、さらにお金を出してもう一つ作りました。
新しく作った二つの玉虫厨子は我々には区別がつきません。

しかし、職人さん達にしてみると、本物らしく作ったものはニセモノであって、
職人さん達が自分の手で作ったものこそ、平成の本物なわけです。
それが修理というものの難しさを大変見事に訴えていると思いました。

今、ニセモノの玉虫厨子は法隆寺の昔の本物と一緒にあって、
平成の本物は岐阜にありますが、北海道でサミットがあった時に展示され、
各国の首脳にお披露目したそうです。


保存と再現と復元は違います。
昔のものをそのままに復元しようとしても、材料も技術も道具も違います。
材質も作り方も道具も復元されて本物らしくなるけれど、それでもまだ本物ではありません。
結局ニセモノなんだ、というところが復元する時の一番悔しいところです、
というのが内田先生の結論でした。

*青字部分は内田先生のお話を抜粋し、編集したものです。(kei)


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