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ミウラ ケイコ
(こうだ建築設計事務所)
ワタナベ ナミ
(渡辺建築設計事務所)
共に一級建築士・福祉住環境コーデイネーター二級。
埼玉で住宅をメインに居心地の良い空間造りを目指しています。

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住環境相談室 We(ウイ)
‘暮らしの環境 住まいから’をテーマに様々な方向から住まいを考えます
在宅避難
「在宅避難」という言葉をご存知ですか?

さいたま市の木造住宅耐震助成制度も6年目に入りました。

古い家の耐震診断をしているといかにも危ないなと思う家があります。
昔ながらの家は南側の窓が大きく、耐力のある壁がほとんどありません。
また、北側はトイレや洗面所、浴室がならび、
それぞれに窓があるのでそこにも耐力壁がありません。
和室が多い家では襖で仕切られていることが多いので
内部にも耐力壁がありません。

風通しがよく、襖の開閉で部屋を使い分けることができるという
最大のメリットが、地震に対しては弱い家になってしまいます。

住み慣れた古い家の、既存の壁を補強したり新たに壁を造ったりして補強すると、
使い勝手は多少変わって不便に感じることがあるかもしれませんが、
何よりも安心感が増し、落ち着いて長く住み続けることができます。

耐震補強の補助金も当初は60万円でしたが今は120万円に増えています。
これによって耐震性の高い建物が増え、大地震でも自宅が持ちこたえ、
津波や水害、火災などの二次被害の危険性がない場合、自宅で「避難」してほしい、と
呼びかける自治体が増えています。

これを“在宅避難”と呼んでいます。
特に都市部では避難所の収容力に限界があり
在宅避難の備えが必要になってきています。

在宅避難にはいくつかのポイントがあります。
家具が倒れたり物が散乱しているかも知れません。
ライフラインが止まるかもしれません。
そんな環境で何日も過ごすことを考慮して
そのための環境づくりの工夫が必要になります。

落ち着ける空間づくりのためにはまず掃除でしょうか。
衛生への配慮は重要です。
家族だけで家にいると情報の不足が心配になります。
近くに避難所があれば情報の収集に行ってみましょう。
LINEの友達に助けられたという話もよく聞きます。
ネットにつながる手段があればかなり広範囲の情報が得られます。
食料や水については「家庭内流通備蓄」と言われる方法があります。

通常3日間の食料や水の備蓄を、といわれますが、
在宅避難では「1週間の備蓄」を考えてみましょう。
1週間分の備蓄は大変と思われるかもしれませんが、
冷蔵庫内の食料やパスタや麺類、缶詰め、レトルト食品などの買い置きで、
4〜5日分の食料はあるのではないでしょうか。
こうした食品や水を普段から多めに買っておき、それを普通に使い、
減ったら補充する、という方法で、1週間分の食料や水を備蓄します。
カセットコンロのボンベも備蓄しておけばお湯を沸かせるので
乾物のほとんどを食べることができます。

様子の分かっている自宅で「在宅避難」ができれば、
ずいぶんストレスが違うでしょう。

是非耐震補強をして在宅避難ができるような環境を作りましょう。(kei)



一人暮らし
一人暮らし

今年の春ごろから、友人のお嬢さんが一人暮らしをしたいと部屋を探し始めました。

条件は、なるべく新しくてデザイナーズマンションがいいというものでした。
もちろん家賃は安いにこしたことはありません。

ごく普通のマンションに親と一緒に住んでいて、
特に一人暮らしをしなければならない大きな理由もなく、
ただ漠然と一人暮らしをしたいと思っているとしたら、
今と同じような雰囲気のワンルームマンションではただ狭いだけで面白くない、
と思うのは必然でしょうね。
何か特徴があって、ここなら!と思えるような住まい。
それがデザイナーズマンションだというのです。

ネットでデザイナーズマンションを検索するとたくさん出てきます。
家賃と面積と、部屋の様子までネットで簡単に調べられるので
昔に比べるとずいぶん探しやすくなりました。

面積は、20㎡とか30㎡といってもすぐにどのくらいの広さか分かる人は少ないでしょう。
でも6帖とか8帖といえば、すぐ想像できるのではないでしょうか。
畳の数で部屋の大きさが分かるというのは日本の最大の特徴です。

築5年以内で20㎡前後のデザイナーズマンションというと7〜8万円前後が普通でした。
それに管理費や光熱費を入れると10万円前後の固定費がかかります。
社会人になって5年、その間3度職場を変わった彼女にとって、
今の職場もいつまでいられるか不安があります。そういう状況で10万円はきついですね。

そうしてたどりついたのがシェアハウスでした。
私の知っているシェアハウスは、古くて大きな日本家屋をシェアするものが主流でしたが、
今はシェアハウスも多様化しています。
彼女が選んだのは10階建てのデザイナーズシェアハウスでした。

個室は4畳半という狭さですが個性的な配色です。
机やベッド、ミニ冷蔵庫も付いていてインターネットも使い放題。
もちろんエアコンも。
家具付というのは、始めての一人暮しにはとても都合がいいと思います。
一人で住んでみれば、何が必要で何が不要かということがよく分かると思います。
2度目、3度目の転居のとき、必要なものをそろえればいいわけです。

共用のリビングやダイニングもラウンジのようなデザインです。

家賃は、管理費や光熱費も含めて5万円。
私にしてみれば、いくらシェアハウスでも4畳半は狭いんじゃないかと思ったのですが、
彼女にしてみれば、今までと全く違うデザインの個室があり、
5万円という定額が気に入ったようで、自転車置き場もあるし…と、そこに決めました。

アラサーの彼女にとっては、結婚も視野に入れると長期間住もうとは思っていないのかもしれません。
あるいは仕事も落ち着き、お給料が上がったら住み替えるのもいいかもしれません。

6月から入居して2ヶ月あまり、
向かいに住む女性と親しくなって今は快適な毎日のようです。(kei)




住環境整備(スペ-ス確保)
住環境整備(スペ-スの確保)

高齢になっても住み慣れた家で家族と一緒に暮らし続けたいものです。

私たちの住まいは水まわりのスペ-スが狭いだけでなく、出入口のドア巾も狭く
介助が必要になっても介助しにくい、受けにくい場合が多く見受けられます。

浴室、洗面脱衣、トイレの壁を一部撤去し、スペ-スを広げたり
ドアの位置を変えてトイレまでの移動距離を短くしたり
することで暮らしやすくなる場合もあります。

おばあちゃんがお薬を飲むようになり、夜のトイレに行く回数が増したので、
もう少しスム-ズにトイレに行けるようしたいというご相談がありました。

寝室の隣に高齢者専用の洗面所とトイレがあるのですが

トイレに行くときは部屋の反対側のドアから出て洗面所を
通ってトイレに行きます。

洗面所も狭く、介助が必要になった場合も介助者が一緒に通るには窮屈です。

そこで洗面所と寝室の間の壁の撤去を検討しました。
その壁にはスジカイがなく撤去しても大丈夫だということがわかりました。

壁を撤去し引き違い戸を付けました。
それにあわせベットの置く位置も変えました。
引き戸を開けるとすぐにトイレのドアです。

間仕切り壁撤去
左側は壁を撤去し、引き違い戸にしました。

遠回りしてトイレ行っていましたが今度はすぐに行くことができるので安心です。
引き戸を閉めるとトイレのドアは見えません。

介助が必要になっても別室の家族にチャイムで知らせるようにしておけば
寝室に入らず洗面所側から声をかけて手助けすることができますので
同じ部屋で寝ているおじいちゃんの睡眠を妨げることもありません。

間仕切り壁を撤去する場合は取り外せる壁かどうか確認する必要があります。
取り外せない壁の場合もありますので注意が必要です。

また、家族と一緒に水まわりを使う場合は引き戸にしたことで音が聞こえやすくなったり
する事もありますので家族との話し合いも大切です。

小さなリフォ-ムや工夫で高齢になってもいつまでも元気で自立した生活が
できるようにまた、介助が必要になっても家族の負担が少なくてすむように
住環境の整備をして行くことをお勧めします。(ナ)