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ミウラ ケイコ
(こうだ建築設計事務所)
ワタナベ ナミ
(渡辺建築設計事務所)
共に一級建築士・福祉住環境コーデイネーター二級。
埼玉で住宅をメインに居心地の良い空間造りを目指しています。

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住環境相談室 We(ウイ)
‘暮らしの環境 住まいから’をテーマに様々な方向から住まいを考えます
朝倉彫塑館
朝倉彫塑館

台東区谷中に登録有形文化財の朝倉彫塑館があります。
   外観外観

現在耐震補強と保存修復工事中で一般の観覧はお休みですが、工事の様子を見ることができる見学会がありました。
彫塑家の朝倉文夫がアトリエ兼住居として建てたもので、中庭を中心にしてその周りを建築が取り囲む構成になっています。設計から材料選びまで、朝倉文夫自身がこだわりにこだわって造られた数寄屋造りです。

 アトリエアトリエ
このアトリエは鉄筋コンクリート造ですが、壁の仕上には真綿を塗り込んで柔らかく暖かい手触りにしてあります。
文化財の修理はもとに戻すことが基本なのでとても大変な作業があります。
特にこの建物は増改築を繰り返しているので、文化財としての本質的な価値はどこにあるかを検証して、
朝倉氏自身が改修した昭和30年代の状態で復元することになりました。

旧アトリエ旧アトリエ

   和室和室
廊下天井廊下天井

それぞれ仕上を剥がした写真です。 
壁や天井の仕上は少しずつそっと剥がしていき、昔の壁が残っているところを見つけます。
この和室の壁には瑪瑙を細かく砕いたもので塗られていたそうです。
瑪瑙も、現在は機械で砕きますが、当時と同じように手で砕いた物を使って復元するということでした。
廊下の天井はコーナーが丸くなっており、ここには貝殻が塗りこめられていて、
光が当たるときらきら光ったのではないかと言われています。
床板や瓦なども剥がして下地に耐震補強をするわけですが、剥がした材料は同じ位置に戻すために番付といってすべてに番号を付け、図面に書いていきます。

 屋上庭園屋上庭園
この写真は2階のテラスから3階の屋上を見上げたところです。
今回は残念ながら屋上に上がれなかったのですが、ここは屋上庭園になっています。
朝倉文夫の作品で有名なものの一つに早稲田大学の創始者、大隈重信公の彫像がありますが、
朝倉氏は蘭の栽培でも有名で栽培方法の本も書かれています。
欄の間という赤い色付けをされた部屋もありました。
芸術家は園芸をやらなければいけない、園芸は芸術家の目を養うと常々言っていたそうです。
昭和10年にできあがった時から屋上庭園もあったそうで、ずいぶん斬新な発想だったと思います。

平成21年4月から始まった工事ですが、平成25年3月まで続きます。
池泉庭園である「五典の水庭(ごてんのすいてい)」と呼ばれる中庭もきれいに整備されるそうで、
今回の修復工事が終われば、朝倉氏が設計したままのアトリエと住宅が復元されるはずです。
まだ2年以上先ですが、できあがるのがとても楽しみです。(kei)




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