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ミウラ ケイコ
(こうだ建築設計事務所)
ワタナベ ナミ
(渡辺建築設計事務所)
共に一級建築士・福祉住環境コーデイネーター二級。
埼玉で住宅をメインに居心地の良い空間造りを目指しています。

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住環境相談室 We(ウイ)
‘暮らしの環境 住まいから’をテーマに様々な方向から住まいを考えます
おばあちゃんの竈
新しい年の初めに新しい竈でご飯を炊きました

おばあちゃんの古家には3連の竈がありました。
3連の両側は火をたき、真中には焚き口はなく煙突が付いているので
煙の通り道となり保温に使っていたようです。

竈1
煙突ははずし解体直前の竈です

家の改修に当たり、その竈を引っ張って少し移動したいと思ったのですが
中が崩れていたのであきらめ、新たに造り直すことになりました。

息子のMさんが竈の作り方をいろいろ調べ、設計図を作り、数ヶ月前から
休みを利用して作り始めました。

3連ではスペ-スも取りますし、ガスレンジもあるので2連で計画しスタ-トしました。
新たに造る位置を決め基礎を造りました。

竈2

基礎に合わせて型枠を立ち上げました。
竈3

しかし、おばあちゃんも年老いて以前のようには使わないのではないかと言うことで、
この時点で変更し、竈は1つにして、半分はピザ釜にすることになりました。

竈の内部は解体した屋根の瓦の丸みのある部分を利用します。
竈4

設計図通りかカットした瓦を組み合わせて確認です。
焚き口は耐火煉瓦です。

竈5

型枠の中にセットし
瓦のまわりは解体した土壁を練ったものを使い竈の形を造りあげました。
煙突を付ける穴も空けておきます。

竈10

年末に型枠をはずすと形ができていました。
形になったので煙突を取り付けて火をたいてみる事になりました。

竈のすぐ上の煙突の取り付け部分は火があたりステンレスではすぐに傷んでしまうと
いろんな方にアドバイスをいただいたので解体した昔の竈の煙突(石綿)を
再利用し、その他は市販のステンレスの煙突をつけました。

後から造るピザ釜部分からの煙突も付けられるようしておかなくてはなりません。。
何とか煙突をつなぎ..、火を入れてみました。
煙突から煙が出てきたときはみんなで喜びました。

竈9

竈づくりも煙突づくりも初めてです。
素人でも、あきらめずにいろいろ考え、工夫すれば
何でも作れるものだとみんなで大満足です。

新年になりおばあちゃんに竈でご飯を炊いてもらうことになりました。
テレビの前でのんびりしていたおばあちゃんに声をかけると
「すぐ行くから!」と現役の顔に戻りました。

おばあちゃんが一番小さい釜を持ってきて「炊く分だけお米を入れて!」というので
カップで3合、量って入れると...、
竈11

水は手の甲のここまで..、おばあちゃんに計量カップは必要ありません。
さて、火をくべて、火加減はこんなもので..、と。

「初めちょろちょろ、中...蓋取るな」とお米の炊き方が言われていますが
おばあちゃんは柔らかく炊くために蓋を少し開けておくのだそうです。

火をたいて水がなくなったら火を消して(火を別のところに移しました)
蒸らすとできあがりです。
お釜のご飯はお焦げができるものと思いこんでいましたが
おばあちゃんのご飯はお焦げも全くない、柔らかくおいしいご飯です。

竈12

きっと昔の人(おばあちゃんは)は竈でお焦げのあるごはん
ないご飯、お粥もそれから煮物も何でも自在に作っていたのだと思いました。
電気釜にたより目盛りを見ながらほんの少しの水加減の調節に
気を使うのがばかばかしくなってきます。

練炭コンロに火をおこしサンマやおもちも焼きました。
竈13

竈13
年末についたおもちです。丸いのはあんこもちです。

竈も練炭コンロも慣れないと火をつけるのが難しく大変ですが、
ついてしまえば一日中いつでも火が使えます。
使わないときは弱火にしておくとお湯も沸騰させずに沸かしておく事ができます。
いつもたくさんのお湯が沸いているというのは冬にはとても便利です。
火の調節をして上手に使うと一日、持ちます。
(おばあちゃんは火のおもりをすると言っていました)
とても省エネだと思いました。

昨年テレビで郊外に家を建て、庭に竈を造る人が増えているという話題が
放送されているのを見ました。竈を専門に造る会社がまだあるあるのですね。
土の竈を自分で造らなくても買うこともできるようです。

竈があるだけでも昔の暮らしや、田舎暮らしにずいぶん近づける気がします。
竈の火や煙を見ているとゆっくり時間が流れます。

ちょっと昔気分を楽しんでいますが、昔のような知恵は失っている私達です。

一酸化炭素中毒にならないように注意が必要です。
練炭は外で火を付けちゃんと火がおきてから家の中に持ち込むこと、
とおばあちゃんが時々言っています。
古家は屋根に換気口はあるし、隙間もたくさんありますが
油断は禁物です。それから火の後始末も大切です。

竈は外側をモルタルで仕上げされました。
竈14

Mさんは残り半分のピザ釜づくりに取りかかりました。
できあがるのが楽しみです。(ナ)





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