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ミウラ ケイコ
(こうだ建築設計事務所)
ワタナベ ナミ
(渡辺建築設計事務所)
共に一級建築士・福祉住環境コーデイネーター二級。
埼玉で住宅をメインに居心地の良い空間造りを目指しています。

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住環境相談室 We(ウイ)
‘暮らしの環境 住まいから’をテーマに様々な方向から住まいを考えます
トイレの引き戸とテスリ
トイレの引き戸とテスリ

Mさんの高齢のお母さん、
元気に歩いていたのですが体調をくずしてからは
ちょっとしたことでもよろけるようになってしまいました。

薬のせいもあり夜、何度も、トイレに行くのですが
そのときが一番危険です。

トイレは片開きドアで中にも外にもテスリはまだ付いていませんでした。
日頃から気にはなっていましたがそのままになっていました。

日頃から日曜大工でいろんな物を造っているMさん、
「ここにつかまるところがあるといいんだけど」というお母さんの一言を聞いて
すぐにテスリを付ける事にしました。
早速テスリ棒と取り付け金物を購入しました。

テスリ1

壁はボ-ドの上にビニ-ルクロスが貼ってある弱いものです。
注意深く壁の中の間柱などの位置を確認し、ドアの外と中に縦のテスリを付けました。

そして便座の横には長めの横手スリを少し高い位置に取り付けることにしました。

テスリ2

注意深く壁の中にある桟の位置を見つけテスリを取り付けるための受け材を
縦にしっかり留めました。
受け材があるので横手スリはお母さんの使いやすい高さにいつでも調節できます。

お母さんはきれいに付いたテスリを見てこれで安心してトイレに行けると
とても喜んでいます。

しかし開けた片開きのドアに時々ぶつかっている様子。
ドアも引き戸に替えたほうが安心です。

お母さんが病院に行っている間に替えることにしました。

役にたたない物入れの引き戸が何とか使えそうです。
サイズが少し合わないのですが硝子部分もあるので中の気配を感じ取る事もでき、
戸車も付いてるので取り付けは簡単そうです。
レ-ルを準備しました。

お母さんが病院に行く日、出かけるとすぐに
床にレ-ルを取り付け上部には細い角材を鴨居の溝のように付けました。
引き戸はドアより少し高さが低いので上の方に隙間ができますが
取り付けた角材でうまくふさがりました。

引き戸1

ドアの色が少々合わないのですがすぐに工事することを優先しました。
引き戸には彫り込み引き手が付いていますが小さいので、
Mさんは残っていた角材を削って大きな引き手も作って取り付けました。

引き戸2

帰って来たお母さんはドアが引き戸になっているのを見て
「大工さんでなくてもこんなに上手にできるの。」とびっくりしていました。

引き戸3

引き戸になったことで夜は開けたままにしておくことができ
ドアにぶつかることなく安心してトイレに行くことができるようになった
と嬉しそうです。

壁に付いていたタオル掛けを引き戸に付けました。
開けたままトイレに入っていても
誰か来たときにはタオル掛けを押して簡単に閉めることもできます。
早速活用しているようでした。

引き戸4


最近はいろいろなテスリ棒や取り付け金物が手に入るので
簡単に付ける事ができるようになりました。
工具ものこぎりとドライバ-だけです。
高齢の家族が壁や家具に手をかけることが多くなったら
テスリを日曜大工で付けてみてください。

家族で取り付けができると使いやすい位置に移動したり
できるので便利です。
ただ、壁の中の柱や間柱にテスリの金物や金物を受ける板を
しっかり留める事が大切です。(ナ)


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