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ミウラ ケイコ
(こうだ建築設計事務所)
ワタナベ ナミ
(渡辺建築設計事務所)
共に一級建築士・福祉住環境コーデイネーター二級。
埼玉で住宅をメインに居心地の良い空間造りを目指しています。

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住環境相談室 We(ウイ)
‘暮らしの環境 住まいから’をテーマに様々な方向から住まいを考えます
竹の会所…in気仙沼
竹の会所…in 気仙沼

 昨年の東日本大震災という未曾有の出来事から一年半、政府の復興対策が遅れる中、
建築を学ぶ学生達の復興支援活動が各地で実を結んでいます。
今回はその中の一つ、気仙沼で集会所…‘竹の会所’を造りあげた事例を紹介します。
外観P1040725外観ブログa
   P1040721テラスブログ
   天井

 造船業で培った技術を生かし、鉄の曲面構造物や立体構造物の製作・施工で知られる髙橋工業が
津波で壊滅的な被害を受けました。滋賀県立大学の陶器浩一教授は髙橋工業応援団を呼びかけ、
多くの仲間が髙橋さんを待っているということを伝えに気仙沼に行きました。
 
 その時に髙橋氏は「子供や孫にちゃんと引き継げる地元を作らないといけない。
そのためには自分たちは2年でも3年でも我慢する。
ただ、そのために住民が集まって話す場所もない」とおっしゃったそうです。
髙橋工業のあった本吉地区にはおよそ200軒に1ヶ所の割合で集会所があり、
4ヶ所が流されてしまいました。つまり約800軒分の住民のための集会所がなくなり、
人々の安否や地域の復興について、自由に集まって話す場所がありませんでした。

 陶器教授は、以前から大学近くの荒れた竹林に入り、竹の生態を確認すると共に間伐を行い、
その間伐材を使って竹のイベント会場を造ったり、竹林の放置による環境問題を考えたりしていました。

 その二人の思いが出合って4年間という期限付きの仮設建物、
‘竹の会所’が出来上がりました。去年の10月のことです。
外観外観


 まず現地で生息する竹を調べ、強度や曲がる限界などを確かめ、加工や施工方法を検討していきました。
竹の切り出しから運搬、施工の全てを学生達がやるわけです。
学生は重機や特殊な金物を扱えない。危険な高所作業も極力避けたい。
気仙沼の竹で何が出来るか、学生が出来るものはどういうものかと繰り返し考えた結果が、
このようなすばらしいドームの会所でした。
内部P1040713内部ブログ

   P1040692内部ブログ


 旅費や道具は全部自分で用意するという完全なボランティアでしたが、
陶器研究室を中心に院生や卒業生、他大学の学生など常時約30人延べ70人が集まりました。

 竣工間際に台風に遭い、もうダメだと思った時もあったようですが、
造る作業の大変さはここでは省略しますが、
地元の子供たちから感謝の意を伝えたいと伝統芸能の「虎舞」を披露してくれたり、
竣工した時の喜びは最高だったようです。
虎舞虎舞

   P1040741虎舞ブログ

夜景虎舞
   夜景

 昨年秋に竣工した‘竹の会所’ですが、その時は場が出来ただけで電気も水道もまだなく、
これからの維持をどうやっていくかが課題でした。
それも学生の発案で、「竹の会」をつくり、会員を募り、会所を維持していこうと決まりました。
さらにワークショップを行い、会所の整備、メンテナンスもやり、竹教室や建築教室など、
地域の子供たちのための寺子屋を開こうと話は広がっていきました。(kei)


注:髙橋氏の言葉の一部は雑誌「新建築」2011,12より転記いたしました。




この記事に対するコメント
感動…
素敵なお話をありがとうございます。
竹の集会所、美しい。
【2012/09/28 23:06】 URL | ひさごん #H6hNXAII [ 編集]


このボランティアに参加しました、早稲田大学の今江諒の父ですが、
事故に合い5月26日に他界しましたが、そちらに参加出来たことが
貴重な経験になったと言っていました、
本当に感謝致します、何時か行ってみたいと思います
【2013/06/01 00:09】 URL | 今江好三 #- [ 編集]

Re: タイトルなし
今江様
お知らせ頂いてありがとうございます。
早稲田の友人から事故のことはお聞きしました。
なんとも悔しく、残念なことでした。
諒さんのご冥福をお祈り申し上げます。
【2013/06/01 18:57】 URL | :kei #- [ 編集]


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