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ミウラ ケイコ
(こうだ建築設計事務所)
ワタナベ ナミ
(渡辺建築設計事務所)
共に一級建築士・福祉住環境コーデイネーター二級。
埼玉で住宅をメインに居心地の良い空間造りを目指しています。

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住環境相談室 We(ウイ)
‘暮らしの環境 住まいから’をテーマに様々な方向から住まいを考えます
耐震補強の費用
耐震補強の費用

先週また大きな地震がありました。3.11の余震だそうです。
津波もあって昨年被害を受けた方は身も縮む思いだったことでしょう。
心からお見舞い申し上げます。

昨年の3.11以降、さいたま市の無料耐震診断の件数はかなり増えました。
しかし、耐震診断を申請した人が皆さん耐震補強をするわけではありません。
ほとんどの方が死ぬまでこの家に住み続けたいというものの、
そのために耐震補強をしようという人は120万円の助成金があるにもかかわらず
(さいたま市の場合)残念ながらわずかです。

耐震診断とは震度6〜7の大地震動に対してこの家はどの程度の強度があるかを診断します。
評点1.0を基準にしてそれ以下だと倒壊する危険があるということになります。
昭和56年6月に構造基準が強化されたため、
それ以前に建築された木造住宅はほとんどが1.0以下です。
それを、屋根を軽くしたり、壁等を補強することによって評点を1.0以上になるように補強し、
大地震が来ても倒壊しない家にしようというのが耐震補強です。

耐震補強のやり方はいろいろありますが、
筋交いと構造用合板を使った一般的な補強方法の費用をご紹介します。

まず壁の仕上げを剥がし床と天井の一部を壊します。
巾3尺(約90cm)の壁1個所に45mm厚の筋交いを入れ両端を梁と土台に金物で緊結し、
その上に構造用合板を張ります。これで補強壁の出来上がりです。
この上にビニールクロスや化粧合板など、その部屋の仕上げに合わせた仕上げをします。

ここまでで費用は15万円から20万円。工期は1日半から2日くらいでしょう。
こういう壁を、1戸あたり、少ない家で10個所。多い家では30個所を超えることもあります。
そうすると工事費は、少ない家で150万円、多い家では450〜500万円になります。
工期は2週間から1ヶ月半くらいです。

窓や襖、ドアなどの開口部が多かったり、メンテナンスをあまりやっていなくて
老朽化が進んでいると、補強の必要な壁量が増えたり、補修工事が増えます。
また、瓦など重い屋根材の場合も必要壁量が増えます。
屋根材をカラー鉄板のような軽い材料に葺替えることもありますが、
屋根の葺き替えは費用がかかります。

昭和56年5月31日以前に建築された木造住宅について、
さいたま市では無料耐震診断または65,000円の助成があります。
さらに補強工事については補強設計料も含めて120万円(工事費の1/2以下)
の助成があります。

いつ起るか分からない地震に備える余裕は無いと考えるか、
建て替えるよりもずっと安い費用と短い工期で耐震補強をして、安心・安全を確保するか
これは考えどころです。(kei)

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