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ミウラ ケイコ
(こうだ建築設計事務所)
ワタナベ ナミ
(渡辺建築設計事務所)
共に一級建築士・福祉住環境コーデイネーター二級。
埼玉で住宅をメインに居心地の良い空間造りを目指しています。

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住環境相談室 We(ウイ)
‘暮らしの環境 住まいから’をテーマに様々な方向から住まいを考えます
思い出の品
思い出の品

築40年。鉄筋コンクリートで建てられた二所帯住宅です。
先日、一人でお住まいだった奥様が引っ越すことになり、
荷物を全部運び出したあとに見せて頂きました。

その中の建具や襖に貼ってある生地の見事なこと。
設計者が、建て主のお母様の古い着物地を見せて頂き、
それをパッチワークのように割り付けて
経師屋さんに貼ってもらったのだそうです。
こういう仕事は経師屋さんの腕の見せ所です。

 広縁入口    居間P1010082a2居間jpg
着物地はどんなに使い込まれていても、襖用の布に比べれば上等です。
最初は豪華絢爛だったそうですが、
40年たって、とても良い感じに落ち着いた雰囲気になっていました。
襖の上部に点々と見えるのは、
サンプルで頂いた金箔の襖紙を切って、破れたところに貼ったものです。

   書斎P1010060a3書斎
以前は和室でした。
世代の交代で間取りを変更した時、畳の一部をフローリングに変えて書斎にしました。

 寝室入口
 寝室押入P1010021a5寝室

  食事室P1010063a6,2階食堂
  食器棚P1010072a7家具1
造り付けの食器棚。引き出しは今もスムーズに開閉できます。   

   戸棚P1010050a8家具2
造り付けの戸棚。
ここには生地は使っていませんが、現場で造るとこんな工夫もできます。

10年程前ご主人が亡くなり、
奥様は一人で、とても大切に使い続けてこられましたが、
だんだん維持管理が難しくなって手放すことになりました。

当初、不動産屋には壊さなければ売れないだろうと言われ、
とても残念でずいぶん迷われたようですが、
幸いにも、とても気に入ってこのまま使いたいという人が現れ、
ホッとされていました。

そして荷物を運び出したあと、
こんなにもきれいに掃除をされた家を見たことがありません。
それだけこの家に愛着を持たれていたのだと思います。
丁寧に考えて設計した設計者と、その思いを大事に住みこなした人との連携、
さらにそれらを他の人が引き継いで住み続けていくということは
すばらしいことだと思います。

奥様は、名残惜しいけれども責任を果たしたように安堵され、
息子さんの待つ地へ越して行かれました。(kei)


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