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ミウラ ケイコ
(こうだ建築設計事務所)
ワタナベ ナミ
(渡辺建築設計事務所)
共に一級建築士・福祉住環境コーデイネーター二級。
埼玉で住宅をメインに居心地の良い空間造りを目指しています。

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住環境相談室 We(ウイ)
‘暮らしの環境 住まいから’をテーマに様々な方向から住まいを考えます
見学会
見学会

久しぶりに建築家が細部にまで心を配って設計した住宅を見学してきました。
築33年、宮脇檀(みやわき まゆみ1936〜1998)の設計による
親子3人のための鉄筋コンクリートと木造の混構造の平屋建て住宅です。
お子様が独立し、高齢の夫婦二人だけでの維持管理は難しいということで
住み替える決心をされました。
年内には解体されるということで、今回見学会が実現しました。

昔は庄屋さんだったという川口市のN邸です。
長屋門だけで家族3人が住むには十分な広さがあったそうですが、
長屋門には手をつけず、少し離れたところに新たに門を作りました。
さりげなく優しい雰囲気の門ですね。
      門門

玄関も、何も大げさなことはないのにさりげなく品の良い空間でした。
    玄関玄関

何よりも感心したのは通風、換気にとても心を配っているということです。
大きな家なので全館エアコンのダクトを回して冷暖房をしているのですが、
住宅であればやはり自然の風が欲しいですね。
なにより経済的です。
そんな工夫があちこちにあります。
  玄関ホールアイストップ

  細い換気窓細い換気窓
上の写真は玄関を入った正面のガラスの嵌め殺し窓で中庭を見ています。
ガラス窓の部分を少し外側に出して出窓にし、
その窓枠の5センチくらいの隙間に網戸とガラリ戸が入っています。

家中を締め切って外出した時、帰って来て玄関を開け、
この細い換気窓を開けると、すーっと風が通り抜けていくのがわかるそうです。
奥様は、家中が息を吹き返すようだとおっしゃっていました。

   廊下地窓廊下地窓
長い廊下にも下部に窓を設けてあります。

      暖炉暖炉
暖炉のあるリビングです。
この写真では分かりにくいのですが、庭に面した大きな窓の下部も開閉可能で
風が通るようになっています。
宮脇檀氏は、「床を這ってくるような風が一番気持ちがいい」と言っていたそうで、
ソファーも足つきのものを選び、風の流れを妨げないようにしたそうです。

    客間窓客間網戸
客間の外側です。
大きな嵌め殺しの窓の袖はこのように開きます。

   浴室内部浴室
浴室は檜の無垢材の横張りです。
換気さえ良ければ檜の浴室は30年以上経ってもこんなに綺麗です。
わずかに水栓の周りが黒ずんでいるだけというのはすごいです。

   浴室外部浴室外
浴室の窓を外から見るとこんな感じです。

      寝室寝室
寝室の出窓もサイドに網戸とガラリ戸が付いていて換気、通風ができます。
採光は上部からです。
    子供室子供室

どの部屋も実に豊かな空間だと感激でした。

これだけの密度で設計することは相当な体力と気力が必要です。
それでも設計している時は限りなく幸せだと思います。

庭から全景庭から

広いですね!これでも半分です。
右奥は客間、その左側の大きな窓がリビング、和室、
さらに手前が子供室、そして浴室です。
見えないところに主寝室、キッチン、ダイニング、納戸などがあります。

これだけ大きい家ですとやはり、ご夫婦2人だけで住むのには維持管理が困難になり、
重荷になってくるのはよくわかります。
でも、これだけの家を解体してしまうにはあまりにもったいないということで、
現在移築して残せないかと模索、検討中です。(kei)

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