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ミウラ ケイコ
(こうだ建築設計事務所)
ワタナベ ナミ
(渡辺建築設計事務所)
共に一級建築士・福祉住環境コーデイネーター二級。
埼玉で住宅をメインに居心地の良い空間造りを目指しています。

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住環境相談室 We(ウイ)
‘暮らしの環境 住まいから’をテーマに様々な方向から住まいを考えます
おばあちゃんが財布をとられた話
おばあちゃんが財布をとられた話

同居のおばあちゃん。

膝が痛いといいながらも足が弱らないようにと天気の良い日は

歩いてお買い物やお医者さんに行ったりしています。

先週の午後、外出から帰宅してみると、おばあちゃんがしょんぼりしています。

聞いてみるとお医者さんに行く途中で財布を盗られたと言うのです。

おばあちゃんは以前転んで顔を打った事が有り、それ以後は両手が使えるように

リュックサックを背負い運動も兼ねて買い物や病院に歩いて行っています。

大きめなリュックサックの外側に付いているチャックの付いたポケット部分に

財布と保険証入れを入れてお医者さんに向かいました。

車が通る道は危険なので途中から車の通らない裏道に入りました。

その道は両側に住宅や小さな町工場があり、車はほとんど通りません。

その道をずっと歩いて行けば目的の医院の前にたどり着きます。

その裏道に入ってゆっくり歩いていると..


「おばちゃん、おばちゃんリュックサックのチャックが開いていますよ。」

と後ろから女の人の声と同時にチャックを開け閉めする音..。

「ありがとうございます。」と言って振り向くと、もうその人の姿はありませんでした。

リュックサックが軽くなったような気がしたおばあちゃん

外側のチャックを開けて見ると財布がなくなっていたそうです。


その財布はいつもおばあちゃんが愛用していて、お札をたたまずにそのまま入る事ができる

黄色の大きな財布です。

財布には病院に行くためのお金と、帰りに銀行に寄ってお金をおろすつもりでキャッシュカ-ドも入れてありました。

何が何だかわからなくなったおばあちゃん。

でも「お金がないからお医者さんには行けない」と思い自宅に戻りました。

そこで「キャッシュカ-ドを止めてもらわなくては..」と気づき銀行に

電話をして止めてもらいました。土曜日で銀行窓口は閉まっていましたが

そのような連絡は土日でも受け付けてもらえるそうです。

おばあちゃんの判断は良かったと思います。

一通り話を聞いて..。

「警察には届けたの?」と聞くと警察は頭に浮かばなかったとのこと。

夕方になってしまいましたが被害を警察に届けることにしました。

被害に遭った時のリュックサックを背負った

おばあちゃんを最寄りの交番につれて行きました。

警察官の方々は熱心におばあちゃんから状況を聞きました。

「このリュックサックを背負っていたのですね?」、「何時頃ですか?」、「場所はどの辺ですか?」

「いつなくなったのに気づきましたか?」「相手はどんな人でしたか?」「どんな服を着ていましたか?」

等、聞かれました。おばあちゃんは状況ははっきり覚えていました。

しかし犯人については「後ろから来たし、お礼を言って振り向いたらもういなかったのでまったくわかりません」と。

「ただ、女の人の声で、40代くらいに感じた。」とのこと。

ですから犯人の事は声以外は全くわからないので警察の方も困っていました。

その後おばあちゃんも立ち会い、現場検証も行いました。

作ってくださった書類にサインをし被害届を出すことができました。

警察官の方も「こんなやり方の犯行はこの辺では初めてだ!」と言っていました。

パトロ-ルをたくさんしてくださいとお願いして帰宅しました。

高齢者は歩くのもゆっくりですし、被害に遭っても大きな声を出したり、追いかけたりできません。

周囲に誰もいないと狙われやすいかもしれません。困ったものです。

何はともあれ怪我をせずに済んで良かったというのが家族の気持ちです。

しかし、おばあちゃんは親切に声をかけてくれたと思い、お礼まで言った相手に財布を盗られたと

思うと悔しさがこみ上げてくるようです。

被害届を出しても財布は戻ってこないと思いますが警察官の方にしっかり話を

聞いていただいたことで、少し気持ちが楽になったようです。

今、キャッシュカ-ドの再発行の手続き中です。

これからどんなバックに財布を入れ、どの道を歩くのが安全か悩ましいものです。

皆さんリュックサックの使い方にもご注意くださいね。

大切なものは目の届くところのほうが良いですね。(ナ)

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