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ミウラ ケイコ
(こうだ建築設計事務所)
ワタナベ ナミ
(渡辺建築設計事務所)
共に一級建築士・福祉住環境コーデイネーター二級。
埼玉で住宅をメインに居心地の良い空間造りを目指しています。

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住環境相談室 We(ウイ)
‘暮らしの環境 住まいから’をテーマに様々な方向から住まいを考えます
賃貸ル-ムの面積の話
皆さんも賃貸の部屋に住んだことがあると思います。
部屋を探すとき、不動産屋のチラシを見て場所や部屋の間取り、全体の広さ、
値段などを調べ、条件に合った物を探します。
良いと思ったら実際の部屋を見せてもらい、気に入れば賃貸契約となると思います。

図面には主になる部屋が6畳とか8畳と書いてあり、
部屋全体の大きさは・・㎡と書かれています。
この部屋全体の広さが記載されたものと実際が違っていることがあるのですね。


間取り図面には細かい寸法は書かれていません。
部屋全体の広さは建物や隣の部屋との境の壁の中心を測って出しますので、
部屋の内側を測って出した広さとは少し違ってきます。

しかし大きく違うことはないはずです。

部屋全体の広さで値段も違ってくる訳ですから、とても大切です。
実際の広さとチラシに書かれている数字が大きく違っては困ります。
今までそんな違いを疑ったことはありませんでした。
しかし今回、息子の部屋探しでおおきな違いがあることがわかったのです。

息子が借りている部屋の契約更新が迫り引っ越しをすることになりました。
今までの部屋は洋間が6、7畳でキッチン、洗面・脱衣と浴室、そしてトイレが
それぞれ独立していて、とても使いやすい間取りでした。
駅からも近くて良いのですが日当たりが悪く、バルコニ-もないので
洗濯物は室内干し。そのため部屋に湿気がこもりすぐにカビが生えてしまいます。
部屋全体の広さは25㎡ほどでした。

引っ越し先はバルコニ-に洗濯物が干せて、日当たりが今より良いところ
そして、もう少し洋間が広くというのが希望でした。

見つけた部屋は変形ですが洋間10畳、バルコニ-もきちんとあり、1階ですが
南西向きで日当たりも良さそうです。
部屋全体の広さは33㎡です。
値段も高くなりますが今までの部屋よりずっと広いはずです。
会社からは少し遠くなりますが、駅から近く、通勤にも問題もなさそうです。
見に行くと部屋の玄関ドアがエレベ-タ-の隣でちょっと気になりますが
鉄筋コンクリ-トづくりでエントランスなども広くすっかり気に入ったとのこと。

ただ、どの部分をみても今までの部屋より広くなったように感じがしないとのことでした。
本当に33㎡あるのか、不動産屋に訪ねると、あるでしょうとのこと。


疑問は残っていますが、全体的に気に入ったことと住んでいる部屋の更新が
迫り、引っ越しの準備を始めてしまったこともあり、
私たち親が保証人となり急いで契約を済ませました。
鍵をもらって再度部屋の中をよく見て..もやはり狭いと感じたようです。
管理会社の人に33㎡あるか訪ねると、あるとのこと。
今まで狭い部屋をいかに使うか苦心していたので今までの部屋から考えて
それほど広くはなっていないとだんだん確信を持っていったようです。

洋間の内側の縦横の寸法を測り、間取り図に記入した物を
私たちにメ-ルで送ってきました。
その寸法から全体の広さを推測してほしいと..。


私たちも仕事柄図面は見慣れています。
細かい寸法はありませんが息子の測った寸法が正しいということで
推測すると、どう見ても27㎡程度しかないのです。

そこで息子に33㎡の測り方の根拠を管理会社ではなく仲介に入った
不動産屋に尋ねるように伝えました。

それでも確実な返答はかえってこなかったようです。
そのままの状況で引っ越しをしました。

その後片付けの手伝いに行き、部屋全体を私たちが計り直してみました。
正確な図面はありませんがどう測って見ても27,28㎡以上あるようには思えません。
33㎡からすると2割ちかくも足りません。これは大きな問題です。


洋間部分は以前より少し広くなりましたがそのほか、
キッチン、浴室、洗面にトイレが一緒で水回りはどこを見ても以前より狭いのです。
保証人であり、仕事柄、建物には詳しい私たちが不動産さんに交渉したいと思いましたが
息子が「専門の人に測ってもらったら部屋の広さは33㎡ないと言っている」と伝え
自分で交渉するとのこと。

その後「専門家に見てもらった..」ということも良かったのか不動産屋さんからやっと
建物の工事図面を取り寄せ部屋の寸法を確認するという返事がきたとのこと。

その結果全体の広さは26㎡でした。
大きな違いにびっくりしました。

間取り図面と感覚だけではなかなかわかりません。
息子の感覚に感心しました。

その後の息子の交渉に当たり不動産に詳しい知人に相談したところ、似たような事例の
話を聞きました。
契約が終わりすでに引っ越しを済ませた賃借人が部屋が狭いのに気づき契約解除となり、
新しい部屋が見つかるまでの部屋代、引っ越し代等すべてを負担してもらい
新しいところへ移ったとのこと。
面積の大きな違いはこのくらいしてもらえるほどの問題であるこ
とを息子に伝えました。

息子も事例を聞いて初めて大きな問題なのだと気づいたようです。
新たに広い部屋を探して事例のように引っ越しを希望するのか、
このままその部屋に住むのか。


そのまま住む場合は部屋の広さ相応の値段にしてもらわなければなりません。
息子は引っ越しも済み、狭いながらも住み心地は以前より良さそうなので
このまま住む方向で交渉したいようです。

部屋の面積は2割足りないのですから家賃を2割引いてほしいところです。
しかし、他の部屋やいろんな条件から見て無理かと思います。
管理費の3000円の値引きを提案してくると予想しました。
それでは同じ階の同じ㎡数の部屋とほぼ同じ値段です。
息子の部屋はエレベ-タ-の隣ということのほかにも条件の悪い部分があります。
値引きを強引に要求すると、引っ越しを提案される事もあります。
どうしたいのかしっかり考えて交渉するようにアドバイスしました。

実際に3000円の値引きを提示してきたようです。
最終的には5000円値引きとなったようです。
2割引きにはほど遠いのですがよく息子もよく頑張って交渉したと思います。
どきどきしたと話していました。

そのほか何カ所か不備な部分もありましたので、
すぐに管理会社に伝え、直してもらうようアドバイスしました。

皆さんも賃貸の部屋を借りる場合、付帯設備だけでなく部屋の広さも
今までの部屋と見比べてみることをお勧めします。
小さな違いはわかりませんが大きな違いはだんだんわかってきます。

不動産屋の人も管理会社の人も実際の部屋を測ったことはなくチラシだけで
判断していますので面積に疑問があるときは建物図面で確認してほしいと
伝えてください。

それから引っ越しをしたらすぐにチェックをし、不備と思われる部分は管理会社に伝え
直してもらいましょう。
気になる部分は写真を撮っておくことをお勧めします。(ナ)

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