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ミウラ ケイコ
(こうだ建築設計事務所)
ワタナベ ナミ
(渡辺建築設計事務所)
共に一級建築士・福祉住環境コーデイネーター二級。
埼玉で住宅をメインに居心地の良い空間造りを目指しています。

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住環境相談室 We(ウイ)
‘暮らしの環境 住まいから’をテーマに様々な方向から住まいを考えます
車椅子対応住宅 4
車椅子で自立した生活をしたいというMさんのために建てられた‘離れ’の話。
収納と、バリアフリーついてお話したいと思います。

前回も少しお話したように、手の届く範囲が狭いため使える場所は限られます。
幅の広いドアは、引いて開ける時に車椅子は下がらなければなりませんし、両手を使う引き出しも同様です。
収納場所が少なくて床に物が置かれる状態は車椅子にとって最悪です。

I邸では予算も考えて全て扉無しにしました。手が簡単に届く範囲は日常的に使うものを、手の届かない高い所は季節外の物を、これは母屋に住む家族の手を借りて収納します。
納戸の中の洋服掛けも、ハンガーパイプを2段にして日常品と、季節外品とに分けられるようにしました。
床に物が置かれる状況は車椅子生活では危ないため、買物など一時的な品物は棚の下段に置けるようになっています。
家具2B

家具1B
こんなに細かく配置された棚板はDVDやCD,MDなどの収納のためです。
この裏側はベッドルームで、衣類の収納になっています。

日常的に毎日何度も手を触れるのが電灯のスイッチやコンセントです。コンセントは通常床から15cm~20cmの高さにつけますが、今回は50cmにしました。この高さだと楽に手が届きます。

以前、弱視の方のお話を伺ったことがあります。弱視といっても見え方は千差万別で、ここに100人弱視の人がいたら100通りの見え方がある、と聞きました。その方は夜遅くに帰る時、道の真ん中を歩くそうです。なぜなら、街路灯の明かりは道の中央を照らしているので、センターラインが白く浮かんでよく見えるそうです。

リウマチの人は、公共施設などによくある‘多機能トイレ’で苦労していると言う話も聞きました。
以前は‘車椅子用トイレ’と言われていましたが、多機能トイレになってから便座の高さが少し低くなりました。リウマチの人は関節が曲がりにくく、座の低いトイレに座ることは至難の業です。そのために高さを補う座を持ち歩いている人もいるそうです。

バリアフリーとかユニバーサルデザインとか言っても、子どもから大人まで、背の高さや力の違いはもちろん、障害の程度はあまりに多様で、とても一つのもので全ての人に間に合うようになんてできるものではありません。そこにはやはり温かい人の手が必要になってきます。
障害を一つの個性と捉え、その個性に合わせた住まいや生活をできる範囲でお手伝いし、豊かな生活を得られたらいいなと思っています。(kei)

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