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ミウラ ケイコ
(こうだ建築設計事務所)
ワタナベ ナミ
(渡辺建築設計事務所)
共に一級建築士・福祉住環境コーデイネーター二級。
埼玉で住宅をメインに居心地の良い空間造りを目指しています。

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住環境相談室 We(ウイ)
‘暮らしの環境 住まいから’をテーマに様々な方向から住まいを考えます
マンションと一戸建て住宅(大木の伐採)
先日の生活館でのミニ講座「マンションと一戸建ての暮らし方の違い」に
来てくださったAさんは階段室型のマンションにお住まいの方でした。
普通マンションは廊下に面してドアがあり、同じ階の方がご近所となりますが
階段室タイプは階段の踊り場に面してドアがあり、
同じ階段を使う1階から最上階までの方がご近所となります。
同じマンションといっても建物のつくりによっても暮らし方は違ってくるわけです。

マンションの大きな特徴は共有部分と専有部分があることではないでしょうか。
これは賃貸でも分譲でも変わりません。
エントランスや廊下、庭そして設備配管なども住戸の中以外はほとんど共有です。
共有すなわちみんなのものですから手を加えるには合意と協力が必要になるわけです。
庭の手入れも勝手に行うことはできません。みんなで決めたル-ルにそって
行わなければなりません。時には意に反していても多数の意見に従い協力
しなければならないこともあります。
それは時には窮屈なことかもしれません。

Aさんのマンションは築30年で老朽化した給水管の取り替え工事を行ったそうです。
中心になって活躍されたとのこと。給水管の取り替えは共有部分(各住戸の水道メ-タ-まで)
を積立金を使って工事する場合が多いのですが、専有部分(個人の部屋の中)の給水管まで
取り替えたそうです。
専有部分は個人のものですから強制的に行うわけにはいきません。
本来費用も個人持ちです。
しかし共有部分だけ新しくなっても部屋の中が古い管のままでは
水漏れの心配が残ります。
マンションは水漏れを起こすと、自宅内だけでなく下の階の部屋の方や
多くの方にも迷惑をかけてしまいます。

Aさんは一軒一軒まわって説得し専有部分の改修にも成功されたそうです。
大変な努力と苦労だったと思います。
その時の経験を活かし、マンション管理士の資格を取得されたとのこと。
(マンション管理士はとても難しいしと聞いています...)
皆さんを説得し、大きな工事の決断を下す、資格を取れるほどに勉強をした成果に違いありません。
そこまでして自分達の住まい(マンション)のことを熱心にやってくださる方がいること、
また管理人や管理会社が建物の維持管理だけでなく、草取りやお掃除などもしてくれる、
これは本当に安心で心強いことです。
窮屈なこともある反面それはマンションの利点であり一戸建てとの大きな違いの一つでは
ないでしょうか。

大木1

一戸建ての場合、マンションのように自分の家の管理をしてくれる人はいません。
知人の家で庭にある大きな木を伐採することになりました。
昔はたくさんの大きな木が庭にありましたが台風で倒れたり、
いろんな理由で切り倒され残りは少なくなってしまいました。
その残っていた大きな木を今回、5,6本切ることになりました。

田舎ということもあり敷地は広いのですが、それこそ草取りや庭の手入れが大変です。
木も大きくなりすぎると手に負えなくなります。
枝が家の上から道にまで覆い被さり、枯れ葉は庭をはじめ
近所の家の雨樋まで入り込みます。
直径10センチにもなる枯れ枝が風で落ちてくることもしばしばです。

昔は2世帯、3世帯同居でしたが今は、高齢者だけ。昔はあった隣り近所の助け合いも
全くなくなり、手入れをする気力とお金は年と共になくなって行きます。
その結果、これ以上迷惑をかけないうちに..となるわけです。
そこに長年あった物がなくなるというのは寂しいものですが仕方ありません。
太い松だけはもらい手が見つかりもらわれて行くことになったそうです。
でも移植の季節と準備があるそうでずいぶん先になるそうです。

大木2
枝もずいぶん落とされ少なくなりました。家に当たらないように少しずつ枝を落としています。
この2本の木と一緒にもっと大きな木も一週間後くらいには跡形もなくなってしまうのです。

これがマンションなら、みんなの合意で手間も費用も出し合い、手入れもでき
憩いの場として残していくこともできるのかもしれません。

一戸建の家も庭の木もマンションのように10年、20年先の長期計画をたて、維持管理をしていくのが理想ですが現実はなかなかそうはいかないようです。

そんなところにもマンションとは大きく違う暮らしがあるのですね。(ナ)


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